「ASP.NET MVC 3 on Azureの.NET trust levelを考える」では.NET trust levelをとりあげましたが、今回はフルIIS動作について検証したいと思います。
Azure SDK 1.3になってWebロールの稼働環境はデプロイ先のWindows Azure上で稼働しているIISで動作する設定になっています。これをフルIISと呼びます。
Windows Azureの既定のWebサーバーは「Windows Azure Hosted Web Core」なのでこちらの環境でもASP.NET MVC 3が動くかを確認して見ましょう。
IISを使うのかWindows Azure Hosted Web Coreを使うのかを指定する画面はWindows Azure for Visual Studio 2010 1.3にはないため、直接、ServiceDefinition.csdefファイルの内容を変更します。
上記のようにSites要素をざくっと削除するかコメントアウトしてしまえばWindows Azure環境デフォルトのWindows Azure Hosted Web Coreでの動作になります。
しかし残念なことにSecurity Exceptionがおこってしましました。
色々調べてみたところASP.NET MVC 3を動作させる場合、フルIISでの動作ならば.NET trust levelを「Windows Azure partial trust」にしても動作するが、Windows Azure Hosted Web Coreで動作させるときの.NET trust levelは「Full trust」でないと上記のエラーが発生することがわかりました。
つまり、ServiceDefinition.csdefの記述は次のようになるわけです。
これで無事にASP.NET MVC 3アプリがWindows Azure上で動作することが確認できます。