Oracle Databaseソフトウェアのパッチ前処理
例えば今回のようにデータベースを作成していないRAC構成の場合、「Non Rolling Upgrade」というタイトルの項目で書かれている手順に沿ってOracle Clusterwareを落すところから作業を開始します。
[Oracle ~]srvctl stop nodeapps -n hogehoge11
[Oracle ~]srvctl stop nodeapps -n hogehoge12
[Oracle ~]crs_stat -t
名前 型 タ・. 状態 ホスト
------------------------------------------------------------
ora....b11.gsd application OFFLINE OFFLINE
ora....b11.ons application OFFLINE OFFLINE
ora....b11.vip application OFFLINE OFFLINE
ora....b12.gsd application OFFLINE OFFLINE
ora....b12.ons application OFFLINE OFFLINE
ora....b12.vip application OFFLINE OFFLINE
このときora.hogehoge11.LISTENER_HOGEHOGE.lsnrが見つからないというメッセージがでるかもしれませんがリスナーをまだ定義していないので問題ありません。
もちろん、今回はデータベースを作成していないからこの手順なのであって、データベースを作成しているような場合はこの前にデータベースインスタンスの停止などの作業も必要です。例えば、Oracle Databaseソフトウェアの導入と同時にASMインスタンスも作成していた場合などでは、srvctl stop asm -n hogehoge11のようにASMインスタンスも停止しなければなりません。
Oracle Databaseソフトウェアのパッチ
Oracle Databaseソフトウェアへのパッチを適用するためには、パッチのrunInstellerを起動したときにOracle Databaseソフトウェアのホーム(環境変数ORACLE_HOMEへの設定値)をパッチ適用先に指定して[次へ]ボタンをクリックしていけばパッチ適用が終わります。もちろん、パッチによってはGUIがない場合もありますがその場合でも考え方は一緒でパッチの適用先にOracle Databaseソフトウェアのホームを指定します。
この作業はどこか1ノードで行えばすべてのノードにパッチが適用されます。
Oracle Databaseソフトウェアのパッチ後処理
データベース作成後にパッチを充てている場合はパッチ適用後に後処理としてデータベースのアップグレードが必要になります。方法はパッチによって異なるので手元にあるバージョンとパッチのバージョンにあった手順を踏んでください。