Visual StudioでXamarinを使ってAndroidアプリを作成してストア登録するときの手順が最近(2017年3月末)変わりました。
以前の方法
以前であれば、[ツール]-[Android]-[Publish Android Application]メニューでダイアログを立ち上げて、そこでKeystoreなどを選択してapkファイルを作成しました。
そして、apkファイルを手動でGoogle Play Developer Consoleにアップロードして公開していました。
新しい方法
新しい方法では、ソリューションエクスプローラーでAndroidアプリのプロジェクトを右クリックして、そこで[Archive]を選ぶ方法に変更されました。
[Archive]メニューを選ぶとArchive Managerが立ち上がり、該当プロジェクトのアーカイブが進行します。
この時、ソリューション構成は[Release]を選択しておきましょう。
ビルドがうまく通ればapkファイルが所定のフォルダに作成されます。
ただし、このapkファイルは未署名のものなので、そのままではGoogle Playストアに登録できません。
[Distribute]ボタンを押して署名を行いましょう。
Select Channel
Ad HocなのかGoogle Playなのか配布方法を選びます。Google Playストア経由で配布するので[Google Play]を選択します。
Signing Identity
署名を行います。
Keystoreファイルがすでにあるならば[Import]ボタンをクリックしてファイルを取り込みます。
既存のKeystoreファイルがないのであれば[+]ボタンをクリックして、新規にKeystoreファイルを作成します。
Alias:別名など(プロジェクト名とか)
Password:パスワード
Validity:25以上の数字。1000とかでもOK。
Full Name:発行者のフルネーム
Organization Unit:部署名(個人なら入力しないでもOK)
Organization:会社名(個人なら入力しないでもOK)
City:市区町村区名
State:都道府県名
Country Code:JP
Google Play Accounts
Google Playストアに登録するアカウントを指定します。
Google PlayストアにログインしているIDとパスワードではなく、Google API AccessのClient IDとClient Secretを指定します。
これにはGoogle Play Developer Consoleにログインして「APIアクセス」のところでOAuthクライアントを作成してその認証情報からコピペします。
Google Play Track
ここまでできたら、アルファ版、ベータ版、段階的公開、製品版のどれで公開するかを指定します。
少し説明が必要そうなのは、段階的公開(Rollout)でしょうか。これはバージョンアップ版の公開を一度にすべてのユーザに対して公開するのではなく、徐々に公開していく方法です。
こうすることによって、致命的な障害があった場合に全台に影響がないようにします。また、新バージョンの最初の起動の時だけにアクセスするようなデータがあった場合の負荷分散にもなります。
段階的公開が必要なくらいの利用者数があるアプリとか夢のようですよね。
新しい公開方法は以上です。
以前に比べるとGoogle Play Developer Consoleへの配置までできるので便利ですね。