ODP.NETのOracleCommandBuilderクラスにある「SetAllValuesプロパティ」と「ConflictOptionプロパティ」の2つのプロパティはまだ実装が完全に行われていないADO.NETに存在するメンバです。
特にConflictOptionプロパティが実装されるとUPDATE文やDELETE文のWHERE句に記述が最適化されるので非常に重要です。
SetAllValuesプロパティ
ODAC 11.1.0.6.20では、Falseと設定してもTrueの動作になります。Falseで動作してくれれば、OracleCommandBuilderが生成するUPDATE文のSET句に変更が生じている列だけが設定されます。
ConflictOptionプロパティ
ODAC 11.1.0.6.20では、何を設定してもCompareAllSearchableValuesの動作になります。このプロパティでCompareRowVersionやOverwriteChangesが有効になればWHERE句にすべての列を列挙するような状況を回避し、例えば主キーの列だけ指定するような動作になります。