米Microsoftは4月1日(日本時間)、開発者向けツールおよびプラットフォームの次版である「Visual Studio 2010」の開発言語を従来の「Visual Basic」と「Visual C#」ではなく「Visual B#」に統一すると正式に発表、製品の詳細について語り始めた。なお、.NET Frameworkのバージョンは従来の発表どおり「.NET Framework 4.0」とのことである。
Visual B# 10.4 (VB# 2010)は、同社が長年培ってきたVisual Basicに対してC#の要素を大幅に取り入れれた言語仕様となっており、従来のVisual BasicやC#との互換性は100%ないため、開発者は過去の資産にとらわれず新しい仕様を有効活用できることを保証しているという。
Visual Basic 2005/2008、C# 2005/2008からVB# 2010へのアップグレードウィザードはソースコードをすべてコメントアウトすることを保証し、ウィザードにより生成された結果が中途半端に動作して問題を引き起こしていたのと比較して、100%安全なコードを生成する事が証明されているアルゴリズムを採用したと発表されている。
また、Visual B# 10.4では、MultiPlatformクラスライブラリが新たに採用され、単一のフォーム定義クラスから「Webフォーム」、「Windowsフォーム」、「Windows Mobileフォーム」相当と同一動作する機能が予定されているとの噂もあるが、この件についてはリリース当初から実装されるかどうか米Microsoftは明言をさけている。なお、関係筋への取材では、Visual Studio 2008で廃止された「Mobile Webフォーム」についても対象になっているようである。
なお、これに伴い、Visual BasicとVisual C#はVisual Basic 2008及びVisual C# 2008が最終バージョンとなり、この最終バージョンは今後発売されるすべてのWindows OSで動作保証される事も同時に発表された。Visual Basic 6.0が新OSでも動作保証されているためVisual Basic .NETへの移行が進まなかったのと同様の事がVisual B#にも起こる可能性も考慮すべきかもしれない。
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