はじめに
自宅のサーバ環境は、自作のPentium4機にWindows Server 2000を載せたものです。
Oracle Database 10g Relase 2 Enterprise Edition 、SQL Server 2005 Standard Editionなどを稼動させている他はファイルサーバとして利用してます。
マザーボードや電源、メモリなどもそれなりに昔の企画なのでHyper-Vなどを導入するためには、ケース以外はまるまる交換しなければならない事もあって、サーバ機のリプレースには消極的でしたが、HPのML 115が部品をそろえるよりも安く手に入ったので、リプレースする事にしました。
安く手に入ったといっても、HDD80GB+メモリ256MBなので使えるスペックにするには追加投資が必要です。でも、HDDもメモリも低価格で手に入りますし、手持ちの部品もありましたので良しとしましょう。
静音化の必要性
しかしながら、HPのML115を常用する場合に一番問題になり費用をかけざるを得ないのは、HDDとかメモリ(スペックの低さは我慢できるとして)ではなく爆音仕様とまで言われる稼動騒音の解消です。
騒音源は主に3つといわれています。
開封して電源をいれてみると、確かにリアケースファンとCPUファン周りからの風切り音がすごいです。電源については、この2つの騒音に打ち消されて良く分かりません。そこで、この中でも電源を交換となるとまた費用がかさみますので、まずは、リアケースファンとCPUファンのケーブルを抜いて騒音レベルを確認してみましょう。
この2つが静音できれば、かなり静かなマシンになる事がわかりましたので、早速、事前に購入しておいた静音ファンに交換してみましょう。
リアケースファンの静音化
まずはリアケースファンの交換です。9cm規格のファンが内向きについています。ファンのマークのある側が外側をむいていますからケース外からケース中に空気が流れることになります。リアケースファンをとりつけるときはマークは外側と覚えましょう。さて、パーツショップで静音ファンと表示のあるヤツから予算が許す限り騒音レベルの低いものを探します。今回は2000円クラスのものをチョイスしました。
ML115のファンへの電源供給コネクタは4つ穴ですが一般的な市販ファンは3つ穴ですので変換コネクタを購入するか気にせず3つだけ差し込むかのどちらかになります。今回は、とりあえず後者の方法を採用しましたが、どこかで変換コネクタを入手したいと思います。
この状態で(CPUファンはまだケーブルぬいたまま)電源をオンにすると、リアケースファンの音はほとんど気になりません。成功です。
CPUファンの静音化
つぎにCPUファンのとりかえですが、ML115標準のヒートシンクは必ずしも大型のものではないため、静音の基本であるファンをゆっくりまわしたときの冷却性能が心配です。とはいえ標準品で著しく性能不足ということもないでしょうから、ヒートシンクはそのままに8cmファンを静音タイプのものにつけかえてみましょう。
ヒートシンク上にはネジ2本でとまっていますが、このネジが外しづらい位置にありますので、一番うえにあるファンカバーの金網を止めるネジを外し、そのネジ穴を通してドライバーを差し込んで外します。静音ファンのとりつけは、この逆方向になります。
静音化の成果
さて、これで静音の第一段階がおわりましたので、さっそくケースの蓋も閉じて電源をオンにしてみましょう。
その騒音レベルは......普通のデスクトップ機に近い騒音レベルです。
静音化したのに?
そうです。ここにきて電源からの騒音が一番大きなものとして問題になってきました。とはいえ、普通の生活音よりも大きいものではありませんから、自宅でPCを使っている人にとっては気にならない程度のレベルでしかありません。
今後の展開
しかし、サーバ機ですから常に通電して稼動している可能性もありますので、家人に動作音を指摘されているような方は電源の静音化やケースへの静音シート導入なども検討してみるといいでしょう。折りを見て、このあたりもご報告したいと思っています。
とりあえずは、この状態でWindows Server 2008 Standard Edition Core systemをインストールしてHyper-V化、そして、WindowsとLinuxの両用サーバとしての構築作業と歩を進めて生きたいと思います。