牛乳ELディスプレイは、カラーフィルタの白色発光層として牛乳を用いることにより従来の高分子材料では技術的解決が困難であった層間の材料同士の融解問題を解決したディスプレイです。
その特徴としては、自然な白色表示の実現とそれに伴う生物、特にひと肌の再現性の高さは目を見張るものである。また、その製造方法としては煮沸により膜化する牛乳の特徴を応用する事で、理論上はたんぱく質分子1つの薄さを実現できる可能性を秘めており、従来の有機ELよりも更なる薄型化、ペーパーディスプレイ化が可能になりつつある。
牛乳ELの開発成功は産業構造にも変化をもたらし、IT産業とは無縁であった酪農業会に牛乳EL特需とも言える現象が起こり、その経済効果は1000兆円とも2000兆円とも言われている。
レアメタルなど資源に乏しい日本においては、特に北海道産が世界的にもトップクラスの牛乳ELに適した物理特性を示したことにより、北海道牛乳バブルとも言える現象や新たな貿易摩擦が懸念され始めている。
また、飲料としての牛乳不足、乳牛を育てるための森林伐採など食糧問題や環境問題への影響を懸念する声も上がり始めているため、世界規模での牛乳問題を話し合う牛乳サミットが2009年4月1日に開催される予定になっている。