MSDN フォーラムと、マルチポスト→フォーラムへの参加について(MSDN フォーラム)
前回のエントリ→初心者って、何?(他所様のコメント欄で続けるのはどうかと思ったので)
インスパイアード→初心忘るべからず、真似びかたと問い方を学ぶ、学ぶ過程としての一考(がるの健忘禄)
いんすぱいあーど→(笑)(Out of Memory)
「初心者」という言葉の使われ方が、ずっと気になっていました。
「初心者なのでわかりません」「初心者なので、動くコードをください」etc...
初心者って、そんなものなのだろうか?
で、「初心」で辞書を引いてみた。ごめん、ATOK で、[End]キーを押してみた。
(1) 何かしようと最初に思いたったときの、ひたむきな気持ち。初志。「─に返る」
(2) [形動] 学問・技芸などを、習い始めたばかりであること。初学。「─者」
(3) [形動] 世なれていないこと。「─者もの(=うぶな人)」
初心忘わするべからず
物事を始めたころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないということ。
ふ~ん。先の言葉を、入れ替えてみる。
「習い始めたばかりなのでわかりません」「習い始めたばかりなので、動くコードをください」
では、「習う」って、なに?
知識・技術などの教えを受ける。教わる。また、教わったことをくり返し練習して身につける。
習うより慣なれよ
人に教えられるよりも、実際に経験を重ねたほうがよく覚えられる。
なるほど。では、さらに置き換えてみる。
「教えを受け始めたところなので、わかりません」「教えを受け始めたばかりなので、動くコードをください」
「初心」であるためには、少なくとも「教えを受けよう」という態度が必要だと感じました。「教えを受ける」でも「自ら学ぶ」でもいいけど、つまり、自発的な行い、ね。
では、「初心者なのでわかりません。もっとわかりやすく教えてください。」「初心者なのでわかりません。動くコードをください。」は、自発的な行いか?
少なくとも、「問う」ことは、自発的な行いと言えるでしょう。しかし、「初心者である」ことが、わからない理由になるのか?
「わからないから、もっとわかりやすく教えてください」…なぜ素直に「わからない」ことを認めないのだろう?と、今思った。
「初心者=わからない」ではないだろう。初心者でも、わかる人はいると思う。様々な分野の事象を横断的に関連づけられる人は、他のことに置き換えて理解することができるだろう。そうではなくても、「教えを受ける。また、教わったことを練習して身につける」のならば、教えられたことに対して「初心者なのでわからない」という返答はないのではないか。「身につけよう」と思っているなら、「これはどういう意味ですか?」「ここは、どういう目的があるのですか?」「これは、どういう効果があるのですか?」と、もっと、こう、ピンポイントに問いがあるのではないだろうか。…ということは、いつも指摘されているけど。
そんなわけで、「初心者」という言葉は、「初心であるもの」という意味より、「わからないことの免罪符」という意味で使われているのではないか、と思うわけです。で、そういう人は、本当の初心者に対して失礼です。これからは「初心者(笑)」と分類することにしましょう。
投稿日時 : 2008年2月28日 22:33