[言語] 最もタメになる「初心者用言語」まとめ - UK is not Britonish - ハチロク世代(Matzにっき)のコメントより:
_ 元職業プログラマ (2008-02-07 23:30)
Jittaさん
初心者<=>上級者をX軸とし、アマ<=>プロをY軸とすると、
大まかに言って、初心者&アマ、初心者&プロ、上級者&アマ、上級者&プロという4パターンに類型出来ませんでしょうか?
_ Jitta (2008-02-09 15:21)
元職業プログラマさん
私は中学のときにN60-BASIC、高校の頃Z80、仕事の研修でFORTRAN, COBOL、仕事でC, Borland C++, VB.NET, Microsoft C++ を触っています。20数年になります。この私が、「初心者です」といって、Ruby or PHP or Java and so on のコミュニティに入ったとき、初心者として受け入れてもらえるでしょうか。
少なくともまつもとさんは、抽象化ができないのでは?と、初心者の定義について考察をされています。そういう考察があって、その弱いところを補うものとして、初心者用を論じれるのではないでしょうか。
_ 元職業プログラマ (2008-02-09 23:04)
Jittaさん
Jittaさんが仰られている事を分析しましたところ、以下の通りとなりましたが、Jittaさんは、私に何を投げかけていらっしゃるのでしょうか?
・私は20数年間プログラミングしていますが、この私が、初心者として受け入れてもらえかどうか分からない。
・まつもとさんは、抽象化が出来ないのが初心者の定義としている。
・まつもとさんは、初心者が抽象化出来ないということを補うのが、初心者用言語であると論じている。
最近参照されていたので思い出した、昔のエントリ「初心者に勧める言語」
「初心者とは何かを定義しないといけないのでは?」とか言いながら、自分自身、定義してなかったわけです。
遅まきながら、私が想定している「初心者」は、「機械に命令することに対する初心者」です。
まつもとさんところで2月9日にコメントしているのは、「機械に命令」の他に、「言語に対する初心者」ってものがあるんじゃないの?ということです。この2つの違いの説明が、「私は Ruby のコミュニティに、初心者として受け入れてもらえるか?」です。
私はプログラマという職業を、18年続けています。趣味ではじめた頃から勘定すると、28年になります。この私が、「プログラムを作ること」=「機械に命令すること」の初心者と言って、みなさん受け入れてくれますか?(長さで初心者かどうかが決まるわけではないけど、とりあえず判別し安いものとして)
これだけ長くやっていますが、知らない言語はたくさんあります。Ruby は名前だけ知っています。.NET 系の中にも名前だけ知ってますという言語がいくつかあります。ライト ウェイトと言われている言語については名前だけ知っています。これらの言語について「初心者です」というと、「そうかも知れないけど、でもわかるでしょ」と返ってくるのではないでしょうか。一応、あるいは部分的に「初心者」として受け入れてもらえたのではないでしょうか。
あるいは、「言語仕様に精通しています。ウェブ コミュニティでも、何度も質問に答えています。でも、実際にアプリケーションを組んだことはありません。」って人は、どうでしょう?
つまり、「初心者<=>上級者」という軸は、何を基準にして設けるのでしょうか。どういう「初心者」を想定しているのでしょうか(というのが、2月5日と2月7日のコメントなんだけど)。
それとも、元職業プログラマさんのコメントは、私の2月7日のコメント仕事でやっているなら、昨日からはじめても「プロ」でしょ、と。
"だけ"に対してのものだったのでしょうか?
私は、仕事でやる以上、「初心者」だと言ってはいけないと思っています。言葉を発する対象、誰に向かって言うかにもよるかもしれませんが。ちょっと考察してみる。
顧客に対して。絶対に言ってはいけない、言えないと思っています。顧客と対面しているとき、"私"は個ではなく、会社の人間です。私の「初心者なので」は、会社が初心者だ言っているのに等しくなります。あるいは、初心者をよこした会社に対して、顧客は悪感情を持つでしょう。なので、仕事では、「初心者」と言ってはいけないと考えます。
友達に対して。この場合は、言ってもいいですね。
同僚、先輩、ウェブ コミュニティに対して。この場合も、言ってもいいかもしれませんが、免罪符代わりに使うことはできません。「だったら今覚えろ。プロなら覚えろ。」です。「初心者なので知りませんでした」を言い訳にしてもいいかもしれません。でも、いつまで言い訳として使いますか?あるいは、許容しますか?許すなら、周りに対して「なぜ初心者だとわかっていて教えなかったの?」という疑問が発生しますけど。
そんなわけで、極々限られたシチュエーションでしか使えない、使って欲しくないと思います。
もう一つ。あるruby使いさんの指摘。
まつもとさんは初心者の定義をわざとぶらしているんだと思いますよ。
初心者を、プログラマとしての初心者と、例えばやりたいことはWebデザイナなんだけど動的なWebサイトを作りたくて言語を使っている初心者と、二つの意味で使っていると思います。
いえいえ。上のように、ぶらしているのは私です。
あるいは、まつもとさんに限らず、「初心者」という言葉を使う方々に対して、「どういう意味?」と尋ねていると言ってもいいかもしれません。少なくともまつもとさんは、「抽象化ができない人々」と分析されました。同じような言葉で定義するなら、私の場合は「実現するための手順を詳細化できない人々」とします。これらは、少なくとも経験年数には関わらない「初心者」の定義です。
あ、そうか、こう書けばよかったかな?
「初心者って、経験が短ければ初心者なのですか?」
「「初心者」という言葉に過剰反応しているのでは?」という指摘は認めます。ウェブ掲示板で「初心者」を免罪符のように振り回す人々に飽き飽きしているので。
ついでに。昔のエントリで鶴亀算の答えを出してくださっている方々へ。不自然に行間が開いているところを選択してみてください。
投稿日時 : 2008年2月12日 22:23