我が家のはぐれもんノート、CF-T1 Let’s NOTE。
なにしろ、USB-CDブートするのに接続機器を型番指定していて、
それを私は持ってないもんだから、入れたら最後、
クリーンインストールがままならないorz
それでも、やってみたいじゃない?
せっかくの新しいOSだし、どこまでの低スペックで動くのか、試したい。
ちなみに我が家のCF-T1は
ノートパソコン CF-T1RCAXR
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=CF-T1RCAXR こんな子。
メモリーは389MB(!)に強化済
いや、その、CompactサイズのDIMMは高いのよorz
128MB追加で買うのが限界でしたわorz
で、今回のポイント、実はこのPC、PXEに対応してるってこと。
PXE(Preboot eXecution Environment)っていうのは
サーバーからリモートでクライアントのブートやインストールといった
プログラム操作するためのプロトコルと規格みたいなものっぽい。
立ちあがったときに、LANを通じて、DHCPアドレス取ってきて、
「インストールしたいんすけど、誰か応答してー」とクライアントが問い合わせて、
「いいよー」と返事したサーバーからプログラムをもらって
インストールしたり、プログラムが動いたりとかできるという原理。
で、これを使えば、USB-CDブートできなくても、なんとかなるんじゃね?ってことで
がんばってみることにした
リモート インストール サービスを使用してリモート コンピュータに Windows Server 2003 をインストールする方法
http://support.microsoft.com/kb/325862/ja
ここに書かれているのはWindows2003Serverだったけど、
必要なヒントは詰め込まれているので、たぶん、後発であるWindows2008Serverでも大丈夫だと思うんだ
PXE用サーバーの準備
ってことで、まずは、サーバーを準備。
既存のWindows2008サーバーに「Windows展開サービス」を設定するんだけど、いくつか条件が。
- ActiveDirectoryサービスが動いていること
- DNSサービスが動いていること
- DHCPサービスが動いていること
- リモートインストールサービスが動いていること
で、どれも満たしていない場合には、1から順番に設定していかないとうまくいかない。
Windows2008 サーバーの「サーバーマネージャ」から「役割の追加」を選択して
順番に機能をインストール。気長ーにw
※ActiveDirectoryサービスが起動しているときは「ドメイン名¥Administrator」でログインしないとダメだよん
そして主人公、Windows展開サービス機能を追加
注意書きはこんな感じ。でもって、先へ進んで「インストール」ボタンをクリックして、
終わったら再起動してWDS(Windows Derivery Service)サーバーの起動を確認
展開サーバー構成をウィザードに従ってセットアップ。
この時に設定する初期ディレクトリとかは後から変更できないから慎重にね
ウインドウズ展開サービスが出来上がったことを確認したら、次は、媒体の準備。
インストール用Windows7の準備
ウインドウズ展開サービスっていうのは、OSのイメージを丸ごと、他のPCへコピーしていくイメージでできているらしく、ライセンスはその分必要なので注意ね。
手順は、ここ。
番組ガイド:基本的な Windows 展開サービスの開始
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc771670(WS.10).aspx 媒体DVD/CDからイメージを作成できるから、ブートイメージとインストールイメージをとりあえず作成。
- ブートイメージ:媒体の「source」ディレクトリのboot.wim
- インストールイメージ:媒体の「source」ディレクトリのintall.wim
ウィザードに従っていけば、まぁ、迷わないかな。
既存の稼働しているマシンの環境から作成したい場合には別途ツールを使わないといけないみたい。
ダウンロードの詳細 : Windows AIK
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&familyid=c7d4bc6d-15f3-4284-9123-679830d629f2 ダウンロードの詳細 : WindowsR 7 用の WindowsR AIK
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=696dd665-9f76-4177-a811-39c26d3b3b34
私は使わないけど、必要な人はここからとってきて、ツールを使ってイメージを吸い出して作成すればいいと思うの。
でもって、出来上がったら、こんな風にサーバー側の準備が整うのね。ちなみに、元DVDはWindows7 Ultimate。
最後に、これだけは確認。展開サービスを使用できるクライアントの制限なんだけど、
本来はActiveDirectoryに参加している(参加出来ている)クライアントが対象。
でも、今回の目的では、そこまで設計されたインフラじゃない。自宅内だし、インストール目的だけだし。
なので、展開サーバーのプロパティ設定は、こうしておく。
「どんなPCでもWelcomeよーん」というわけで、サーバー側はセットアップ完了。
クライアントでのインストール
こっちは簡単。PXE対応しているPCであれば、起動直後にLANを選択するだけ。
このPCの場合にはF12を押せばOK
あとは勝手にDHCP取得して、Boot.wimを読み込んで、起動して、インストールが始まります。
けれど、普通のインストールとは始まり方が少し手順が違ってて
- 展開サービスへのログイン。ServerにログインするときのIDとパスワードを入力すればOK。
- インストールするOSの選択
をしてから、後はいつものインストールと一緒。
低スペックPCだけど、動いたよー、はいったよー、Windows7!
おつかれさまー。