元ネタ:「安易な119はやめようというのは危ない...」
ちょうどタイムリーなことにカンブリア宮殿で救急医療の話が取り上げられていました。
私が前回、「ちょっとでも迷ったら119番しよう!!」という主張をさせていただきましたが。やっぱりこれは間違えていませんでした。
実際に番組内でも119番するのは控えましょうという話は全く出てきませんでした。
が、しかし、結論は正しくても、それをサポートしている様々な理屈が大きくずれていることに気付きました。
まず、119番の乱用について。
これは番組でも取り上げられていました。
実際にあった乱用の具体例を引用させていただきます。
- 昨日飲みすぎた。
- 深爪をした。
- 蚊に刺されてかゆくて寝れない。
- 隣の家の人が騒いでうるさい。
- 寒いから灯油を買ってきてほしい。
- ストーブのつけ方が分からない。
- 水虫がかゆくて寝れない。
- 「うちの子が大変なんです。」とかかってきたが、よくよく聞いてみたら「うちの子」というのがペットだった。
想像を絶する内容です。
こんなことで119番する方々に「119番乱用はやめましょうね。」と言っても、たぶんあまり効果ないですよね。
ここまでは前回のブログ通りです。
しかし、果たしてこういう乱用が原因となって大きな問題って起こっていますか?
例えば、こうした乱用が原因で119番につながりにくくなったとか、救急車が足らなくなっちゃったとか、救急病院のベッドが足らなくなったとか、たらい回しされてるうちにお亡くなりになったとか。
そんなことはないんです。こうした乱用は119番側で当然シャットアウトで、救急搬送が実際にされることはまずないんです。
いま最も問題なのは、救急搬送したくても受け入れ先の病院が見つからず、何時間もたらい回しされてしまうということなのです。
番組中でも、東京都内で4ヶ月も早く産気づいた妊婦さんが、たらい回しされた揚句、100km先の栃木県に搬送された例が紹介されていました。横浜から浜松にヘリで搬送された例もありました。
つまり、119番せずに自力で救急病院にかかったとしても、結局は救急病院のお世話になるわけで、何の解決にもなっていないのです。
さらに、過酷な救急医療の現場も紹介されていました。お医者さんをはじめ、多くの関係者が30時間労働です。人の命を預かるような方がそのような過酷な労働条件に立たされて医療事故が起こらない方が不思議です。
しかも、残業8時間ぐらいでプラスされる額が1~2万だそうです。
すべての元凶は政府の政策にあります。
医療費を抑えるために15万床ものベッドを削減するそうです。
こうなると、救急病院から一般病院に転院することがままならなくなり、救急病院のベッドが空かず、さらにたらい回しが多くなるでしょう。
そして、病状が悪化してから運ばれる患者さんが増え、さらに入院期間が長くなり、医療費も上がるという...
最悪な悪循環。まさに
悪魔のスパイラル
です。
こうしたことに我々が対処しえることはあまり多くはありません。
あえて言うならば、常に健康に留意することぐらいだと思います。
そして、早期発見、早期治療につきます。
救急車呼ぶほど深刻になる前に、受診しておきましょうということでしょうか?
そして、
必要であれば無理せず119番をしましょう。
それ以上手遅れになる前に。
前回の脳卒中の奥様も数日後に脳ドックの受診を控えていました。
兆候はあったのです...