これは、Visual Basic Advent Calendar 2014の12/15日の記事。
VB2015(VB14.0)の新機能として下記9項目を挙げたのですが、幾つかの機能については次のVB15.0以降になるようです。
やはり、この時点でVisual Studio 2015 Preview版に実装されていないのは持ち越しのようです。
.NET Compiler Platform ("Roslyn") のサイトにて「Added」の項目は追加されています。
【VB2015(VB14.0)の新機能】参照:VBの新しいステートメント、Upcoming Features in Visual Basic
1.Select Caseステートメントの拡張 → 次バージョンにて実装予定
2.読み取り専用の自動実装プロパティー
3.複数行にまたがった文字リテラル
4.yyyy-MM-dd型の日付リテラル
5.バイナリーリテラル
6.数値区切りリテラル
7.複数行にまたがるステートメントに対するコメント
8.バグ修正と小さな変更
9.C# Previewの変更で検討中の機能
10.その他
3.複数行にまたがった文字リテラルについて説明します。
この機能はVisual Studio 2015 Preview版を確認できました。
文字リテラルの”Hello(改行)World”を宣言する場合を例に挙げます。
現行のvbCrLfを使っての宣言方法(VB2010にて行継続文字「 _」は省略可能)
Dim x = "Hello" & vbCrLf &
"World"
VB2008にて追加されたXMLリテラルによる宣言方法
Dim x = <xml><![CDATA[Hello
World]]></xml>.Value
VB2015ではvbCrLfを使わなくても改行をそのまま宣言できるようになりました。
Dim x = "Hello
World"
4.yyyy-MM-dd型の日付リテラルについて説明します。
この機能はVisual Studio 2015 Preview版で確認できました。
日付リテラル(シャープ記号(#)で文字列を囲む)の区切り文字はスラッシュ(/)、ハイフン(-)のどちらでも記述可能です。
現行ではMM/dd/yyyyとUS書式です。
Dim d = #15/12/2014#
VB2015ではyyyy/MM/ddとISO書式でも書けるようになりました。
Dim d = #2014/12/15#