これは、1分で実現できる有用な技術 Advent Calendar 2014の14日目の記事。
会社では共同作業をする上でファイルサーバーにファイルを置いて共有しているのが一般的です。
この時に、ファイルサーバー上の共有ファイルに対して右クリックしようものなら、メニューが表示されるまで20秒~40秒かかる。
しかも、少し作業した後に再び共有ファイルを右クリックするとまた同じ状態となり、すごくイライラします。
この原因はWindowsのサービスにある「WebClient」が有効の場合、余計なアクセスが発生するためです。
WebClientサービスは、WebフォルダなどHTTPを使ったファイル共有機能であるWebDAVのクライアント機能を実現しているサービスです。
WebDAVはWWWでファイルの転送に使われるHTTPを拡張した機能です。
Windowsのファイル共有はSMBといってMicrosoft独自仕様ですが、WebDAVはインターネット標準仕様です。
WebClientサービスが有効だとファイルサーバー(Samba)へアクセスする前にWebDAV(tcp:80)での接続ができるか確認しているから遅いわけです。参照:Windows XPからファイルサーバへの接続が非常に遅い
WebDAVを全く使う予定がない場合は、クライアント側のWebClientサービスを停止してしまいましょう。
(ちなみに、Windows Server 2008からはWebClientサービスは最初から無効になっています)
下記の設定をすればいいので、1分で実現できます。
画像付きで見たい場合は「ネットワーク上の共有ファイル右クリック時に反応が遅い」を参照してください。
1.[スタート]から[管理ツール]→[サービス]を開く
2.[WebClient]をダブルクリックしプロパティを開く
3.[スタートアップの種類]を[手動]に変更し、[停止ボタン]でサービスを停止する。