やじゅ@アプリケーション・ラボ わんくま支局

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戯言 - コミュニケーション不足という最終兵器

問題があったプロジェクトの反省会をやると、問題の原因として「コミュニケーション不足だった」と言う人が多いと感じる。
そして「コミュニケーション不足」という言葉がすごく便利に扱われすぎて、本当の問題が隠れてしまう気がしてならない。

新人が先輩に質問を聞くことが出来ないでいる、先輩が忙しそうにしていて聞くのをためらう仕事が先へ進まない、先輩が聞きやすい雰囲気をもった方がいいとかね。
こんなこともコミュニケーション不足として企業として問題にあがるんだけどさ

そもそも先輩にすら聞くことが出来ないような人が、お客さんにどうして聞くことが出来ようかプログラムの技術的な部分なら、ネットの掲示板とか使えば解決するかも知れないけど、
仕様のことをネットの掲示板で質問したところで解決なんかしないよね。

コミュニケーション不足を解決したら、すべてがうまく行くの、そんなことはないはずです。
まず、個々の人が役割をきっちり果たせるようになることが大切だと思う。

先日あった、会社の勉強会は品質がテーマであったはずなのに、後半はコミュニケーション不足
に話が切り替わってしまい、50人くらい集めて、テーマから外れた勉強会はうんざりでした。
もちろん、品質の一部にコミュニケーション不足が含まれないことはないけど、コミュニケーション不足の話に持っていかれると、広すぎて時間内で話がまとまらないからね。

投稿日時 : 2009年9月21日 0:14

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# re: 戯言 - コミュニケーション不足という最終兵器 2009/09/24 11:11 ごう

原因を追究されたときに「コミュニケーション不足だったため」といういいわけが良く使われますね。
やじゅさんの挙げた「新人が先輩に質問を聞くことが出来ないでいる、先輩が忙しそうにしていて聞くのをためらう」の例ですと

分からないことを質問しなかった新人も悪い
 ・なぜ質問しなかったのか
  ・なぜ先輩に聞きにくいのか
   ・なぜ真剣に話を聞かなかったのか 
    ・質問しなければ作業が遅れるということを理解していなかったのか
     → 分からなければ質問するという役割を果たしていなかった
  
新人が本当に理解したかどうか確認をしなかった先輩も悪い
 ・なぜこまめに確認しなかったのか
  ・新人が質問してきても対応できるような時間の余裕は作ってあったのか
   ・新人がこの作業を進められない(遅れる)と、どのような影響が起きるか理解していたのか
     → 新人の作業内容を確認するという役割を果たしていなかった

・・・などと問題を細分化しないと、真の原因追求and解決には至らないと思うんですけどね。
「コミュニケーション不足!」の一言で片付けられる問題ではないですね。

# re: 戯言 - コミュニケーション不足という最終兵器 2009/09/24 15:31 biac

コミュニケーション不足を解消するには…
コミュニケーションの必要量を減らすためにドキュメントを増やすか、
コミュニケーションの量を増やすためにゆとりを増やすか、
どっちか (あるいは両方) でしょうね。

納期・工数削減のために、 作成するドキュメント量を減らし、 ドキュメントの品質を落としてきたので、 コミュニケーションの必要量が増加してきてるんではないかなぁ。
同じく納期・工数削減のために、 開発者のゆとりを減らしてきたので、 コミュニケーションの可能量は減ってきてるんではないかなぁ。
結果、 コミュニケーション不足という現象が顕著になってきているのでは。

トム・デマルコの出番かな? f(^^;
http://astore.amazon.co.jp/bluewatersoft-22/detail/4822281116

# re: 戯言 - コミュニケーション不足という最終兵器 2009/09/25 7:07 やじゅ

ごうさん、biac さん コメントありがとうございます。

コミュニケーション不足の一言で、思考停止になって欲しくないものですよね。

問題が起こると、どんなものでも最終的にはコミュニケーション不足にいきつく
と思ってます、ただ最初からコミュニケーション不足を問題点に出して議論して
しまうと納まりが悪くなってしまうかなと。


ドキュメント作成って時間がかかりますよね、それでいてコミュニケーションも不足
したら、開発も思うように進まない。ゆとりって大事ですよね。
お金、時間、人に余裕がなくなってきてるってことか・・・

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