myugaruさんのところで
「私はここでは無条件にP2P全体を否定したいと思っています。」という意見に対する反論。
骨子としては、P2P(Peer to Peer)
というのは通信技術であって、通信技術が悪なのではないということです。
確かに、世の中にはP2Pの意味を誤解している人も多く、P2P通信技術を用いたファイル共有ソフト
のことを指して「P2P」と呼んでいる人もいます。
しかし、その誤解に乗っかって「P2Pはよくない!」というのは事実とはかけ離れているという点で、
エンジニアとしての良識を疑うところです。
なぜ、素直に「ファイル共有ソフトはよくない!」と言わないのでしょうか。
P2Pはファイル共有ソフトだけの技術ではない。
「インターネットはファイル共有に用いられるからよくない、インターネットは無条件に否定すべきだ!」
というのとなんら変わりがない。
目的(著作権侵害的なファイル共有)を排除するためにターゲット(ファイル共有ソフト)を
拡大解釈(ファイル共有ソフトにも用いられる技術)しているのです。
しかも、P2Pではないファイル共有ソフトが網から漏れるというお粗末なおまけつきです。
すでに単なる通信技術であるP2Pという言葉に、なぜか濡れ衣を着せられている状況にあります。
技術者としては正しい理解を広め、勘違いに基づいて筋の通らない主張を行う人がいなくなるように
発信していく必要があると思います。
投稿日時 : 2008年4月16日 14:08