この人のことは、以前にもネタにしたけど、ホント、いったい、何?
今回のネタ→派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)
いったい、どういう人が読むことを対象として書いているのだろう?非常に粒度がばらついていて、分かり難い。
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)1ページ目より:
実は僕がやっている「朝まで生テレビ」の2008年の大晦日の放送で、まさに雇用問題、派遣労働者問題を取り上げた。
ということは、一般のテレビを見る人、あるいはテレビを見なかったネットユーザーということ?
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)1ページ目~2ページ目より:
非正規従業員がここにきてどんどん増えている。今、雇用全体で非正規雇用の割合が34%を占めている。つまり雇用されている全体の3分の1が非正規労働者になっている。
その非正規労働者の中で、実は一番多いのはパートタイムである。非正規雇用には、パートタイマー、期間工、契約社員、そして派遣労働者といったものがある。
数の上では派遣労働者はそんなに多くない。非正規労働者の内訳では派遣は7~8%程度だ。
ところが解雇されるのは派遣社員が一番多くて、今回の厚生労働省の発表でも、約65%と圧倒的に多い。
わからん。。。
“65%”というのは、「全派遣社員中65%が解雇される」のか。「解雇された人のうち、65%が派遣社員」なのか。あるいは、「解雇された非正規労働者のうち、65%が派遣社員」なのか。そりゃ、厚生労働省の資料を見ればわかるのだろう。で、そういう人が読者の対象なんだっけ?
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)2ページ目より:
実はパートやアルバイト、期間工、派遣社員は、皆働いている会社、例えば自動車会社なら自動車会社と直接契約している。ところが派遣労働者は、働いている企業とは実は法律的には全く無縁である。
「派遣社員」は、働いている会社と契約している。「派遣労働者」は、働いている会社とは法律的には無縁。「派遣社員」と「派遣労働者」って、何が違うの?ってか、この段落では、「派遣社員」は「契約社員」の誤り。ところが、その上の段落ではところが解雇されるのは派遣社員が一番多くて
と、「派遣労働者」の意味で「派遣社員」を使っている。ああ、もう、混乱して「派遣社員とは」「派遣労働者とは」って検索したよ。
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)2ページ目より:
当然ながら働いている企業は、労働者がけがをしたり、病気になったりしても何の保障もない。
嘘です。業務上の怪我、病気は、業務災害が適用されます。かなりややこしいことになるそうだけど。うん、以前、重いものを運んでいるのを手伝っていてね、その重いものを足の上に落とされたですよ。腫れただけで、休業もなくすんだけどね。
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)2ページ目より:
働いている会社が本人に、「実はこういう事情で辞めてほしい」ということを一切告げずに、派遣元から「これで終わりだ」と言われているため、非常に解雇しやすい。だから今回も派遣労働者の解雇が非常に多いわけだ。
ここね、もっと、真剣に調べようよ。前にネタにしたときもそうだったけど、人の話鵜呑みにしてるでしょ?それがジャーナリストなの?
確かに、派遣先の会社は、契約を切りやすいよ。でもそれは「契約社員」も同じ。ところが、「契約社員」と違って、「派遣社員」は“派遣元の会社に雇用されている”のですよ。したがって、「契約終了=解雇」ではないのです。そこのところ、一応4ページ目で触れられてはいるけどね。
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)4ページ目より:
派遣がだめなのでどうしたのかというと、例えば、工場のある部門に人を送り込んで、それをまるで全部請け負っているという形にするのだ。この「請負契約」は全部うそで、ただ労働者を派遣して派遣先の会社の指示にまかせているような状態だ。
こういった「偽装請負」が氾濫したのだ。
明らかに法律違反な偽装請負が氾濫したから、製造業派遣が解禁されたという事情があった。
まぁ、紙面の都合っちゅうもんもあるだろうけど、なにこれ?「請負」がどういうもので、「派遣」とどう違い、なぜ「偽装請負」がダメなのか、わからないのですけど?
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)4ページ目より:
そこで、こういった無責任な体質である派遣労働者を無くさなければいけない。
ごめん、何が、無責任なの?「派遣労働者」が無責任なの?「派遣労働者を派遣する会社」が無責任なの?「派遣労働者を派遣される会社」が無責任なの?
3ページ目に、こんな事を書いている。
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)3ページ目より:
1985年に、タイピストや通訳などの特定の業務に限り派遣を認めるという労働者派遣法が制定された。
ここで、1985年に許可された特定の業務
について、調べたの?今の「労働者派遣法」が、“派遣を受ける会社が無責任に放り出せる”労働力を提供していることは、確かに無責任な体質
を作り出していると言えるでしょう。ところで、ジャーナリストの職分って、なんなの?
派遣失業に打つ手はないのか?(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)5ページ目より:
直接雇用に切り替えようということで、派遣可能期間の満了前に、契約やパートなどの直接雇用に切り替え派遣先に対し1人100万円を支給すると、平成20年度第2次補正予算で決まった。
根本的にいろいろな問題はあるが、まずは当面、直接雇用に切り替えた場合は1人100万円出す。あるいは、失業保険についても、派遣元が雇用保険に入っていない場合も、首が切られたところで過去に遡ることができる。ということは、保険に入っていたとみなして失業保険を出すということだ。これは今、届け出ればできるようになっている制度だが、実は企業が言わないためにそれを知らない人が随分いるという問題もある。
しかし、いずれにしても非正規雇用と、正規雇用があるのが問題で、本当は全て正規雇用にするべきである。
ん~~、わからん。。。
契約社員は、正規雇用なのだそうだ。ところで、なぜ“契約社員”と書くのだろう?軽く検索すると、“有期契約”なのだそうだ。正社員が、定年までの無期契約なのに対し、“有期”契約なのだそうだ。
で?契約期間が切れたら、解雇っちゅうか、契約を延長しなければ解雇と同じように、仕事はなくなるわけだ。派遣元と契約を延長しないことと、どう違うんだろう?
で、やっぱり、読んでもらう対象は誰なの?企業にとって100万なんて金、1ヶ月で消費してしまうってことをわかってる相手に向かって書いてる?1ヶ月分の労務費を補助したところで、企業にとっては何もありがたくないって、わかって過いる人に向けてる?
失業保険の届け出ればできるようになっている制度
っていうのも、わからん。何ができるの?届け出れば、失業保険に入っていたとみなして保険がでると?どこへ届け出るの?労働基準監督署へは、普通行きますよね?その時説明受けたけど?
で、正規雇用、非正規雇用があるのが問題ってのが、またわからん。派遣労働者は、派遣元の会社に正規雇用されているんだよ(笑) このとき、派遣労働者は、労働基準法に則って、1ヶ月前に派遣元の会社から解雇通知を受けてなきゃいけないの。これは、派遣先の会社が派遣元の会社に突然、「明日の契約満了日で、もう来なくて良いから」と言ったとしても、同じ。派遣元、つまり使用者は解雇通知を出さなきゃいけないの。だから、明日から突然仕事(っていうか、収入源)がなくなるって事は、ない。少なくとも1ヶ月前には知らされる。そうでなかったら労働基準監督署へ相談すればいい。
よくわからないのは、有期契約社員。まぁ、期間が決まっているのだから、“いつ切れる”ってのは本人も知っているだろうし、期限が来る前に再契約の交渉をするだろうし。
パートやアルバイトも、「今日限りでクビ」とできないってのは、判例があったんじゃないかなぁ?なんにしても、欧米のように、「明日から来なくて良いよ」は、日本ではありえない。もっとも、何らかの違反があって、ペナルティとして解雇されるときは、その限りではない。
引用するのがしんどくなったからはしょるけど、次のセーフティネットが完備している
ってなによ?いや、「セーフティネット」はいい。問題は、「完備」。何を持って「完全に備わっている」というの?日本にはセーフティネットが完備していないって、完備の前に備わってさえいないんじゃないの??
もうね、話にならんです。ちょっと聞いてきた話を「~について“取材してきた”」というのはやめてください。それは、聞いてきただけ。取材じゃない。当事者のうち一方の話だけを聞いてきて、「あれはだめだ。こうしなければ」って、それってジャーナリストなの?ジャーナルって、英日辞典を引くと「刊行物」とか「日記」とか出てくるけど、英英辞典を引くと「a serious magazine produced for professional people」って出てきたよ。「専門的な人々に向けたまじめな雑誌」なんだって。ジャーナリストってことは、そういったものの原稿を書く人だよね。専門家に向けてるのかよ。線もか向けってことは、専門家並みに詳しくなけりゃあかんやん。で、詳しいんかいな、これ?
もうね、エイプリルフールかと思ったよ。
投稿日時 : 2009年4月4日 22:27