先行調査ということで、Silverlight をさわることになった。目的のものができあがるのか、その過程をメモ(._.)φ
お題。「故障の予測グラフを書く」。
機械の摩耗などに起因する機械的なトラブルは、定期的に発生する傾向にあります。そこで、これまでのトラブル発生状況から、次にトラブルが発生するであろう時期を予測します。
具体的には、グラフを描きます。縦軸を累積稼働日数とします。横軸を累積トラブル回数とします。すると、右上に向かってグラフを描くことになります。
ここで考察する必要があるのが、グラフがどのような線になるのか、ということです。機械には取り替えられる部品と、取り替えられない部品があります。トラブルの原因が取り替えられる部品のみに起因するのであれば、y = ax + b の様な、直線状のグラフになります。しかし、取り替えられない部品もあります。
たとえば、自動車のエンジン オイルに喩えてみます。オイルは「取り替えられる部品」です。しかし、エンジンは「取り替えられない部品」です。オイルを取り替えれば、潤滑性という問題はある程度クリアします。しかし、オイルを取り替えただけではエンジン内のガソリン滓などを取り除くことはできません。このため、エンジンの累積稼働時間が長くなるほど、エンジントラブルが発生する頻度は高くなります。
つまり、x が大きくなるにしたがって、y = ax + b の式よりも短い間隔でトラブルが発生すると考えられます。
では、実際にどのような式になるのか?これは、一つ一つの事例によって異なるでしょう。いくつかのサンプルを集め、実際にどのような傾向があるか見極める必要があるでしょう。
そんな面倒なことを考える事は個々の事例に任せるとして、ここでは y = ax + b とします。
では、どのように式を求めるのか。最小二乗法を用います。実際に発生したトラブルの、累積発生回数に対する累積稼働期間を元に、y = ax + b の式に近似すると仮定し、a および b を求めます。そして、x を現在のトラブル発生数+1 として、y を求めます。したがってこの方法では、少なくとも2回、実際にトラブルが発生していないと、予測をすることができません。
と、方針を決めたところで、開発環境を作成します。
とりあえず私は、Visual Studio 2008 Professional Edition を用意しました。Standard Edition 以上が必要になります。無償提供されている Express Edition では、次の Silverlight Tools がインストールできません。
次に、Silverlight Tools をインストールします。マイクロソフトのダウンロードセンターから、入手できます。→Visual Studio 2008 用 Microsoft Silverlight Tools Beta 1
Silverlight Tools をインストールするときの注意です。このツールは、Silverlight の旧バージョンがインストールされていると、インストールできません。Visual Studio 2008 の、特定の KB がインストールされていてもダメなようです。これらがインストール時に検出されると、メッセージが出ます。該当しそうなものは、すべてアンインストールしましょう。ランタイムも、Silverlight Tools がインストールするので、アンインストールしてしまってかまいません。
次に、ドキュメントです。今のところ、英語しかありません。スタートメニューから [Microsoft Silverlight SDK 2.0]→[Welcome] を選択します。
まず、VS2008 Help への統合の仕方について。
Visual Studio 2008 を起動します。
[ヘルプ] メニューから、[目次] を選択して、Document Explorer を起動します。
[キーワード] タブに切り替えて、[検索する文字列] に、「コレクション マネージャ」と入力します。
下の方に、「VSCC に含めることのできるコレクション:」というところがあります。この中に、[Maicrosoft Silverlight 2 SDK Documentation] というチェックボックスがあります。このチェックボックスに、チェックします。
Document Explorer と、Visual Studio 2008 の両方を終了します。必ず両方を終了します。
Visual Studio 2008 を起動します。[ヘルプ] メニューから、Document Explorer を起動します。統合にしばらく時間がかかります。
次、HTML ヘルプの導入。(オプション)
Help の行にある、「Click here」をクリックします。HTML ヘルプが起動します。場合によっては CHM ファイルをダウンロードすることになります。
表示されたヘルプの中に、「You can get the offline documentation for Silverlight 2 Beta here.」とあります。この「here」をクリックして、ダウンロードセンターに行きます。
ダウンロードセンターから、ダウンロードします。
IE でダウンロードした場合、ファイルのプロパティを表示して、ブロックを解除しておきます。
ダウンロードした ZIP ファイルを解凍します。
Visual Studio 2008 の、[新しいプロジェクト] ダイアログで、Visual Basic や Visual C# に「Silverlight」ができているでしょうか。もし、出ていない場合は、ダイアログ右上の、フレームワークのバージョンを確認してみましょう。Silverlight は、「.NET Framework 3.5」で表示されます。
表示されていれば、silverlight アプリケーションを選んで作成します。新しいプロジェクトが作成できれば、インストール成功です。
今日はここまで。
投稿日時 : 2008年5月19日 22:18