ソフトウェア設計に使うツールとして、Excel はその市民権をとっくの昔に獲得している事に異存のある人は居るまい。Excel は表形式のデータを管理するのにはとても重宝する(例えばテスト項目など)が、意外にも「絵を描く」事に使っている人が多いのは、私個人としては閉口ものだ。
例えば、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070116/258835/
の中段にある Excel の例を見て欲しい。Excel のセルを格子状にして UI 設計するという手法だ。
これの何が便利なのかさっぱり分からない。それどころかデメリットばかりが目に付いてイライラする。しかし、これは「格子状」にしなければもっとイライラする事になるので、格子状にするのは致し方ないか? というか、Excel を「絵を描く道具」として使うのはどうかと思う。
どういうわけか、こういう使い方をする人が多いという事は、私の感覚がおかしいのだろうか。Excel を使うメリットが全く分からない。そうかと言って、他に便利だと胸を張って言えるツールは特にない(Visio もそれ程便利とは言えない)。