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更新を停止しました。引き続きAerieを御愛顧くださいませ。
2009年2月3日
原則としてコメント受付を停止しました。コメントはAerieまでお願いいたします。
詳細は2月3日のエントリをご覧ください。
2008年7月1日
Microsoft MVP for Developer Tools - Visual C++ を再受賞しました。
2008年2月某日
MVPアワードがVisual C++に変更になりました。
2007年10月23日
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2007年7月1日
Microsoft MVP for Windows - SDKを受賞しました!
2007年6月20日
スキル「ニュース欄ハック」を覚えた!
2006年12月14日
記念すべき初エントリ
2006年12月3日
わんくま同盟に加盟しました。

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埼玉を馬鹿にする奴は俺が許さん。

基本的に知ったかぶり。興味を持った技術に手を出して、ちょっと齧りはするものの、それを応用して何か形にするまでは及ばずに飽きて放り出す人。

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評価して欲しいこと

わんくま勉強会の日でもあった6/21(土)、俺は東京駅で、3ヶ月に一度の社内面接を受けていました。
その席で、「評価して欲しいことはある?」と聞かれました。
まぁやっぱり、IT技術者としては、「こういう技術を習得した」とか「こういう資格を取った」とか言いたいですよね。「Microsoft MVP を受賞した」なんてのはもう、胸を張って言っちゃっていいと思います(今期(~2008/06)の話ですよ。来期(2008/07~)の結果はまだヒミツ)。

でもね、上司さんが言うには、そういうのはダメなんだそうです。なぜか?

うちの会社は新興で弱小です。
全社員を合わせても30人もいません。
しかもほとんどは本社のある大阪の人で、東京の社員は俺を入れて2人しかいません(あと名古屋に数人います)。
必然、仕事をもらってきて自社オフィスでやるなんてことは不可能で、契約先に常駐することになります。

そうするとですね、俺がいくら自社に評価されても、俺の給料は上がらないんだそうです。
俺の給料を上げるためには、俺を契約先に売り込む値段を上げなければならず、そのためには契約先に評価されなければなりません。
で、契約相手が技術のわかる人ならいいんですが、大抵は技術を知らない営業が出てくるんだそうです。
そうすると、プログラミング言語がああだ、MVPがこうだという話をしても理解してもらえず、評価に繋がらないというわけです。
もちろん、現場に入ってからの頑張り次第で、技術面の評価を上げてもらうことは可能です。
しかし、やっぱり契約時の最初の値段というのは大きな意味を持つみたいです。

余談ですが、仕事を持ち帰って自社事務所でやるような場合は、俺で契約金が決まるわけではない(影響がゼロではないにせよ)ので、後はそのお金を社内でどう分配するかは自社次第ですね。
そうなれば、技術的な評価が給料に繋がってくることもあるだろうと思います。

閑話休題。
そんなわけで、「営業にもわかるアピールポイント」を挙げろと。
例えば「前のプロジェクトでは中心になってチームを引っ張りました」とかね(まぁ俺は中心になって足を引っ張る方ですが)げふんげふん。

ここから先は愚痴になってしまうわけですが。
海外のプロマネの本なんか読むと、「面接でコードを書かせろ」なんて書いてあるわけですが、日本でそこまでやっている会社はないんじゃないでしょうか(あったら是非行ってみたい)。
技術者を採用しようというのに技術的なことを知らない面接官がいるような会社では、いわゆる「プログラマ/SE分業」というやつが行われているんではないかと邪推するわけです。
最初はコーダーから入って、徐々に設計をするようになって、いずれは現場を離れてマネージャーとして…というキャリアステップを描くような会社ね。
そうすると、「中心になってチームを引っ張る」ことができるかどうかは、経験年数によって判断されてしまったりするわけです(もちろん、ある程度の経験がなければ出来ないことであるのは確かですし、俺にそれが可能であると言うつもりはありません。でも、可能かどうかは「年数」だけでは判断できないでしょう?)。

自分の評価を上げるには自分の頑張りが必要というのは確かにその通りですが、技術を知らない営業がまかり通っているような会社では、その努力も報われなかったり、そもそも(そうした営業に評価されるような)努力をする機会を与えられなかったりはしないでしょうか。

投稿日時 : 2008年6月23日 10:39

Feedback

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 11:21 アキラ

うちもそんな感じなので、転職活動中です

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 11:22 ひろえむ

んー。

おっしゃりたいこともわかりますが、その前に相手にきちんと納得してもらえる形で、その主張をのんでもらうことがまず大事ですね

また、営業にしたって、値段を高くして物を売るには、それなりの仕組みも必要でしょう。 特に技術者の場合、こういったスキルを持っている、こういった経験を積んでいるなどがそれに当たるでしょう。

こういったスキルを持っているということをわかりやすく示すには実際に経験したプロジェクトの経歴や資格などがあるでしょう。

仕事を任せる側から見ても、どこのどいつかわからん人にはいきなり大きなプロジェクトは任せられないでしょうし、小さなプロジェクトで実績を積んで徐々に大きなプロジェクトやリーダーを経験させるというのは、任せる側から見える判断基準としていたしかたない部分があると思います。

つまり、どこのといつかわからん人に与えられた最後のスキルを提示する場が資格や面接ということになるワケですが、ここで「いかに自分のスキルが高いか」ということを提示しない(できない)限り、与えられる仕事の内容が大きなものとならないでしょう。

そういう意味では営業さんのおっしゃることも一理あるとは思いますねぇ。

つまり、高く売りたいのであれば、営業さんに対してもスキルシートにこういった項目を追加してくれとか、こういったスキルがあることを提示してくれとか、あらゆるセールストークを考えて営業さんに対して納得してもらえる形でプレゼンテーションできないのであれば、営業さんのプレゼンテーション能力以上の成果は得られないような気がします。 

つまり、外部から見える形の経験年数などに依存しちゃう形になると思うんですよね。

私もフリーなのでここら辺は強く感じます。 

ぶっちゃけ、営業さんに過度の期待は禁物で、いかにセールスの材料をこちらから沢山与えられるかってところがポイントのように思います。

ここのコミュニケーション能力が、ある程度ものをいうような気がします。 

自分を高く売りたいならなおさらじゃないかなと思うのですが、どうでしょう?(^^;

もうひとつ言うと、このあたりの成果を直接的に享受したいのであれば、フリーランスが一番に思えます。 

社員の場合、他の人に評価してもらうということになるので、そこにオーバーヘッドがかかってしまうことはある程度受容するしかないかなぁとも思いますね(^^;

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 11:40 はつね

自社の営業さんも高くしたいという思いは変わらないと思います。

なので、自社の営業さんが自身をもって「ほら、こんなに素晴らしい人材なのですから、これくらいの単価でどうでしょうか。」といえるだけの武器をそろえてあげる必要があります。

そのためには、Micorosft MVPについても技術がうんうんというよりも、Microsoft米国本社にレポートを送って評価された結果、受賞した賞です。のような分かりやすい表現で「これ使えそう」って自社の営業さんに理解してもらうようなプレゼンが必要なのかも知れないです。

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 11:43 ognac

「評価するのは他人である」というのは悲しい位の現実ですね。根回しなしに、自分の価値観を理解してくれといっても、無理というものです。
よく、この本は面白いから読め... この店の料理は雄々しいから食え... と良かれと推薦を受けますが、ありがた迷惑になることもあるわけで。
現実の仕事での求人が、個々の技術者のスキルでなく、頭数で求人しているケースでは、そつなく仕事をこなす人が評価が高かったりします。個々の人が持つスキルを適切に評価するには、評価する側がスキルを理解できるスキルが必要です。
しかし、現実の PMクラスの人は、業務分析スキルはあるが、個々に特化した技術を判断するスキルは持っていないようです。
当人たちも、そのようなことは習得しする意識が薄いようです。
 となると、「自分はxxx ができるから,xxxx に見合った仕事をくれ」と活動するほうがよいと考えるのです。
数十人に言い続けていると、理解してくれる発注主が現れます。(体験談)

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 12:03 Jitta

はつねさんと同じ。
「他の人に解りやすく教えることができる」とか、「日本では200人ほど」とか。一度、リードにレクチャーしてもらえばいいですよ。長坂さん(今はエバンジェリスト)は、「いつでも呼んでください!どこでも説明に伺います!」と仰ってました(笑)と、今の担当さんにプレッシャーをかけてみるテスト。

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 12:36 鶏唐揚

>「自分はxxx ができるから,xxxx に見合った仕事をくれ」と活動するほうがよいと
フリーランスの方はこれでいいですが、
会社員の場合、「出る杭は打つ」風習な会社だと
潰されかねません。
ちなみにウチがそう。年功序列だからどれだけ業績を残しても
上の連中の甘い汁に早代わり。明らかに私より仕事できない
中途採用のほうが地位も給料も上。

典型的な「日本の旧体制企業」です。
まぁ、こんなとこじゃスキルアップできないどころか、
使い倒されてポイッ
がオチですから3年目になったら転職考えてます。

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 13:24 出水

MVPですら評価に値しないとは!
情報処理試験やOracleMasterもあっても仕方ないんですかね?

ちなみに、昔いたゲーム会社は面接の評価は最悪だったんですが、
一緒に受けたC言語のテストが過去最高点だったらしくそれで入社しました

ただ、自分が3人分の仕事をこなせる技術者になっても
10人分の仕事の前には無力なわけです
その時は10人あてがってもらって10人をフル活用する技術が必要で
それを考えて以来、ITとしての技術の習得には消極的です

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 14:29 ぽぴ王子

> MVPですら評価に値しないとは!
> 情報処理試験やOracleMasterもあっても仕方ないんですかね?

これは自分(あくまで僕自身ということで)の中では、MVPはそれほど
評価できるものではないと考えています。
ただし、用途にもよりますよと注釈をつけますけど。

つまりMicrosoft MVPは賞誉(しょうよ)であり、資格でもなんでも
ないからというところから考えた場合です。
僕は今の会社の面接では、何の資格も持っていないので履歴書の
資格欄は空欄で提出しましたが、面接中にMVPであることをカミング
アウト(笑)し、MVPとはこういうものだということを説明して入社
しました。いや正直MVPの有無も関係なかったかもしれませんが。
(でも客先に提出した会社作成の業務経歴書にはMVPが資格として
記入されていたのはここだけの秘密であります)

情報処理試験を受かっている人なら「あらそれだけの実力があるのね」
と見なされるかもしれませんし、OracleMasterもしかり。MCPなんかも
当然。でもMVPって何ができるの?掲示板の巡回?それじゃ単に仕事を
サボってるだけじゃないか、とか言われかねないわけで。
あ、もちろんMVPが掲示板の巡回しかできないわけではないです。
<del>twitterも見てる</del>そんな風に取られる可能性もあるよねという
だけで。そこをちゃんと説明しろ!というのがはつねさんやJittaさん
の話なんじゃないかと思ったわけです。違うかな。
なんか出水さんあてじゃなくシャノンさん向けになっちゃってるけど
そもそもシャノンさんのエントリなんだからそれでいいか。

つまり「暗いと不平を言うよりもすすんで明かりをつけましょう」という
ことですよね。ね?ね?

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 14:31 じゃんぬねっと

> MVPですら評価に値しないとは!
> 情報処理試験やOracleMasterもあっても仕方ないんですかね?

仕方がないですね。
すでにシャノンさんが記事中で説明しているとおりで、自社 (の売上というか単価) には関係のないお話ですから。
かといって、営業をする立場であってもあまり売り込む要素にもならないわけですが... (最初の単価くらいかな)
正直 MVP でも国家試験なんかより、実績がモノを言います。

私もこういった状況に限界を感じて自社で請負作業を任せられるように仕向けて、数年リーダーをやっていました。
そのおかげで営業や転職はやりやすくなりました。

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 14:34 じゃんぬねっと

あ、MVP に関しては M 社さんが怖いので端折りましたがw ぽぴ王子さんにほぼ同意です。

それと自分で「引く手あまた」なんてことを書くと自信過剰ノアホに見えちゃいますね... orz

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/23 15:18 凪瀬

いや、単にMVPの経済的な価値を理解できないだけでしょう。
営業なんてのは経済的なメリット/デメリットを重視するでしょうが、営業の人は技術の人ではないので事情には疎い。
「前のプロジェクトでは中心になってチームを引っ張りました」みたいなのは、実情を知らない人の耳にも経済的な価値があるように聞こえるから好まれるだけです。
そういう相手にはMVP持ちが現場にいるとこのような経済効果が得られます、っていうプレゼンをするのが効果的。

モノの価値を評価できない人に、おまけにアメあげるから高く買って、みたいな言い方をしても仕方がない。
モノの価値を説明して高く買ってもらわないと。

# re: 評価して欲しいこと 2008/06/24 0:01 シャノン

まぁ、うん。

> Micorosft MVPについても技術がうんうんというよりも、Microsoft米国本社にレポートを送って評価された結果、受賞した賞です。のような分かりやすい表現で「これ使えそう」って自社の営業さんに理解してもらうようなプレゼンが必要なのかも知れないです。

> 一度、リードにレクチャーしてもらえばいいですよ。

「MVPも知らないのかよ!?」と思う一方で「わかってもらえるような説明の仕方を試みる」というのはやってなかったですね、確かに。

> 根回しなしに、自分の価値観を理解してくれといっても、無理というものです。

んー。
自社の営業には根回しできますが、初対面の相手の営業には無理ですねぇ。

> この店の料理は雄々しいから食え

どんな料理なんだろう…
きっと海原雄山が作ってるんだ。そうに違いない。

> となると、「自分はxxx ができるから,xxxx に見合った仕事をくれ」と活動するほうがよいと考えるのです。

ただねぇ…
ほら、俺の受賞分野って VC++ じゃない。
VC++ って、最近使われてないよね。特に業務アプリだと。
C# や Java の言語知識はあるけど、Web アプリの知識はないし、データベースにも詳しいわけではないし…
「MFCの仕事くれ!」「無いよ」で終わりそうなww
流行りの技術って持ってないんですよ。

プログラムを見ていて、「ここはまずいんじゃないか」「こうしたらいいんじゃないか」とかって言うのは人並み以上に言えると思うんですがね。

> 典型的な「日本の旧体制企業」です。

ご愁傷様です…

> 昔いたゲーム会社は面接の評価は最悪だったんですが、
> 一緒に受けたC言語のテストが過去最高点だったらしくそれで入社しました

ゲーム開発ってのは業務開発とはまた違ったスキルが要求されますからね。

> 自分が3人分の仕事をこなせる技術者になっても
> 10人分の仕事の前には無力なわけです
> その時は10人あてがってもらって10人をフル活用する技術が必要で
> それを考えて以来、ITとしての技術の習得には消極的です

3人分できる技術者を3人(+1人分を1人)集めたほうがうまく回るんじゃないでしょうか?
と考えないとやってらんないです。

> でもMVPって何ができるの?掲示板の巡回?それじゃ単に仕事をサボってるだけじゃないか、とか言われかねないわけで。

まぁ仕事さぼってやった活動でもらったといっても過言ではないわけでww
が、そんなことはぶっちゃける必要はないですねぃ。

> 実績がモノを言います。

大した経験がないうちは耐え忍べってことですかね。

> 数年リーダーをやっていました。

今やれって言われたら無理ですって即答します。

> 単にMVPの経済的な価値を理解できないだけでしょう。

んー。
理解できないのが営業さんなだけで、現場に入ったらみんな知ってる、ってんだったら「現場にこんなメリットがあります」って言えるけど、案外、現場でも知られてないのよね…

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