わんくま勉強会の日でもあった6/21(土)、俺は東京駅で、3ヶ月に一度の社内面接を受けていました。
その席で、「評価して欲しいことはある?」と聞かれました。
まぁやっぱり、IT技術者としては、「こういう技術を習得した」とか「こういう資格を取った」とか言いたいですよね。「Microsoft MVP を受賞した」なんてのはもう、胸を張って言っちゃっていいと思います(今期(~2008/06)の話ですよ。来期(2008/07~)の結果はまだヒミツ)。
でもね、上司さんが言うには、そういうのはダメなんだそうです。なぜか?
うちの会社は新興で弱小です。
全社員を合わせても30人もいません。
しかもほとんどは本社のある大阪の人で、東京の社員は俺を入れて2人しかいません(あと名古屋に数人います)。
必然、仕事をもらってきて自社オフィスでやるなんてことは不可能で、契約先に常駐することになります。
そうするとですね、俺がいくら自社に評価されても、俺の給料は上がらないんだそうです。
俺の給料を上げるためには、俺を契約先に売り込む値段を上げなければならず、そのためには契約先に評価されなければなりません。
で、契約相手が技術のわかる人ならいいんですが、大抵は技術を知らない営業が出てくるんだそうです。
そうすると、プログラミング言語がああだ、MVPがこうだという話をしても理解してもらえず、評価に繋がらないというわけです。
もちろん、現場に入ってからの頑張り次第で、技術面の評価を上げてもらうことは可能です。
しかし、やっぱり契約時の最初の値段というのは大きな意味を持つみたいです。
余談ですが、仕事を持ち帰って自社事務所でやるような場合は、俺で契約金が決まるわけではない(影響がゼロではないにせよ)ので、後はそのお金を社内でどう分配するかは自社次第ですね。
そうなれば、技術的な評価が給料に繋がってくることもあるだろうと思います。
閑話休題。
そんなわけで、「営業にもわかるアピールポイント」を挙げろと。
例えば「前のプロジェクトでは中心になってチームを引っ張りました」とかね(まぁ俺は中心になって足を引っ張る方ですが)げふんげふん。
ここから先は愚痴になってしまうわけですが。
海外のプロマネの本なんか読むと、「面接でコードを書かせろ」なんて書いてあるわけですが、日本でそこまでやっている会社はないんじゃないでしょうか(あったら是非行ってみたい)。
技術者を採用しようというのに技術的なことを知らない面接官がいるような会社では、いわゆる「プログラマ/SE分業」というやつが行われているんではないかと邪推するわけです。
最初はコーダーから入って、徐々に設計をするようになって、いずれは現場を離れてマネージャーとして…というキャリアステップを描くような会社ね。
そうすると、「中心になってチームを引っ張る」ことができるかどうかは、経験年数によって判断されてしまったりするわけです(もちろん、ある程度の経験がなければ出来ないことであるのは確かですし、俺にそれが可能であると言うつもりはありません。でも、可能かどうかは「年数」だけでは判断できないでしょう?)。
自分の評価を上げるには自分の頑張りが必要というのは確かにその通りですが、技術を知らない営業がまかり通っているような会社では、その努力も報われなかったり、そもそも(そうした営業に評価されるような)努力をする機会を与えられなかったりはしないでしょうか。