「国民総背番号制(Live Search 検索結果)」が、こんな形で実現しようとしている→日本のインターネットが終了する日(高木浩光@自宅の日記)
いろいろあるけど、私が注目したいのは、補足にあるこの辺。
日本のインターネットが終了する日(高木浩光@自宅の日記)より:
しかし、日本の技術者はこうしたことに疎い。技術がいつも英語圏で設計され、駄目な設計に対する批判も英語で行われて淘汰されるため、日本人は理由を知らないまま、安全に設計されたものをただ使うだけになっている。
白浜シンポジウムで「cookieと同じ」と言った人は、その際に、「じゃあ、実際どんな被害が出たというの?」とも言ったのだが、こうやって技術者らによって解決が図られてきた経緯があるからこそ、大きな問題になっていないのであって、「現に問題が起きていないようだから、問題はなかった」という考えは誤りである。
じゃあ、実際どんな被害が出たというの?
って、とても、こわい。
「セキュリティ対策には、これだけの費用がかかります。」
「そんなにはかけられないから、しなくていいよ。」
「いや、しかし、これこれの脆弱性を作り込む可能性があり、そこを突かれた場合に・・・」
「じゃぁ、実際どんな被害が出たというの?個人情報が流出した。それが、どんな被害に繋がったの?なんにも出てないよね。だからいいよ。」
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こ、こわすぎです。。。
個人的な感想で、必要を感じないから、本当は必要なことを知らないでいる。こんなに怖いことはありません。そういうところに、ね、注意して欲しいです。
タスポ カードが導入されて、未成年者がたばこを吸わなくなりましたか?たばこが買えないから犯罪を起こしていませんか?買える人が買ってきたたばこをくすねるくらい、できますよ。同じように、ID でフィルターしようとしても、迂回するだけですよ。
こういう犯罪の流れを、考えてみてください。
ケータイ Web から、何かの買い物をします。当然、住所、氏名、電話番号を入力します。これらの情報と、ケータイのサブスクライバ ID が紐付けされます。
ある業者が、何らかの理由でサブスクライバ ID と住所、氏名のリストを、闇リスト業者へ販売します。あるいは、クラックされて流れます。
闇業者は、サイトを訪れた人のサブスクライバ ID を読み取り、このリストを元に住所、氏名を検索します。そして、サイトに表示します。
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こわ~~~!
そういう被害が発生しないと、動かないのですかねぇ。。。
あるいは、そうだから、様々な「安全神話」が作られ、崩壊していくのではないですかねぇ?
プライバシー マークを取得していたって、その会社をたたむときにはマークなんて関係ないですよね。
なんていうか、政治家って、野望を夢見る目はあっても、現実に発生しうる問題を見る目は持っていないって事ですか?
日本のインターネットが終了するのと、日本が終了するのと、どっちが先だろう?
投稿日時 : 2008年7月17日 22:08