「リスク・テーカー遺伝子」の歴史(Life is beautiful)より:
「リスク・テーカー遺伝子」が種族を救うことになったのは、ミニ氷河期の到来でその地方の気候が大幅に変化した時。木は枯れ始め食べ物は大幅に減っているにも関わらず、ほとんどの個体たちは「じっとがまんをしていればいつかは昔のようにたくさんの食べ物が実るはず」と移住することを拒否し、森とともに死んで行った。唯一生き残ったのは、食べ物を求めて気候の変化とともに暖かい地方に移住して行った「リスクテーカー遺伝子」を持ったトムの子孫たち。元来が他の個体と違う行動をとることが大好きな彼らにとって、食べ物が少なくなった森から他の森へ移り住むのになんの抵抗もなかったのだ。
大筋で同意するけど、ここだけはいただけない。
同じ所に同じ種族が固まって暮らしていると、食料の食い合いをおこしたり、近親交配によって遺伝子が劣化するおそれがある。そのリスクを避けるため、ひとつ所に固まらないような遺伝子が、すでにある。
妻は大学で蚊を研究していたが、生体の密度が高くなると、体が小さく、羽が大きなものが生まれてくるそうだ。つまり、より遠くへ飛んでいけるように、ということ。ほ乳類、特に雑食性や肉食性の場合、雌は群れを作るが、雄は単独で行動し、他の群れの雄を追い払って雌を手に入れるという習性を持つものが多い。植物には、より広い範囲に種子を撒こうとするものが多い。種を風に乗せるて遠くへ運ぶものや、動物にくっつける植物もある。実をつける植物は、動物に食べられることにより遠くへ運搬され、さらに肥料まで得てしまう知恵ものだ。
あるいは、risk taker は同時に risk distributer でもあるのかもしれない。
投稿日時 : 2008年1月10日 22:55