第3回 ユトリストの脅威(ITpro)より:
なんだか、怖いぞ。。。前のエントリで、漠然と書いていたことが、きっちりとした文章にまとまっている。
以下、引用しつつ、突っ込みつつ、相づちを打つパート。
どうも最近の学生は,わからないことがあるとすぐに検索する行動パターンを取るようだ。もちろんそれ自体は悪いことではない。私もAPIの仕様などは,すぐにGoogleで調べるようにしている。問題なのは「Google=正しい」と短絡的に判断する理解力のなさだ。Googleで紹介された説明をそのまま受け入れ,特に理解を深めることなくそのまま引用する。これではその情報が本当に正しいのか,絶対にわからないだろう。
え~?!API は、Google などの検索エンジンではなく、API を提供しているところが提供しているはずのリファレンスで確認してください。その記事を書いた人の眼鏡を通った記事は、補助的に使ってください。
二番目の壁は,上位に出てきた情報を正しいと信じてしまう短絡さ。Googleで上位に紹介されているからといって,正しい情報という保証は無い。しかし,ユトリストにとっては「上位にある=正しい」なのだ。
マジですか?うちの妻もウィキペディアを見ながら「嘘書いとうやん、これ」とかつぶやいていましたが、一般の人が書いている(複数の人が内容をチェックしたわけではない)内容に勘違いや偏見が含まれるのはまず疑うべきかと思うのですが。。。(いや、複数の人がチェックしても、同じ組織にいれば同じ偏見を持つわけですが)
学校で英語を教えている知人によると,このあたりの思考パターンは英作文に似ていると言う。英作文では,まず和英辞典で単語を調べる。単語の英語表記にはいろいろとニュアンスがある。場合によっては不適切な表現であるにもかかわらず,一番最初に紹介されている単語を利用して英作文を作る。そのままの意味が和英辞典に無い場合は,すぐあきらめる。おどろくほど思考パターンが似ている。
ひょ~~っ!!
ちなみに私は、和英で検索したあと、英和で日本語の意味を確認しています。最近の翻訳支援ソフトも、「逆翻訳」機能を備えているものが多いですね。
電子化されているものだと、細かい事例まで入っていなかったり、スクロールして表示するのが面倒だったりするからですかねぇ?
そういえば、私が中学、高校の頃は、国語辞典や英和辞典のエロい単語をマークしていたのですが、最近の子はそんなことしない…インターネットでモロですか。。。
んなことを書いていると、相対する記事を発見(強調部分)。
MS、.NETのソースコードを公開へ(@IT NewInsight)より:
ワシントン州レドモンドを本社とするマイクロソフトの開発部門でMicrosoft .NET Frameworkを担当するゼネラルマネジャー、スコット・ガスリー氏によると、同社はユーザーと開発者のフィードバックに基づき、.NET FrameworkのリファレンスソースコードをMicrosoft Reference Licenseの下で公開する方針だという。同フレームワークのソースコードの仕組みに関する理解を深める機会を開発者に与えることが目的だ。
「これは開発者を支援し、彼らにさらなる安心感を与えるだろう」とブラスト氏は話す。「ベースにあるフレームワークコードが何をしているのかが分かれば、開発者は効率的にデバッグができる。ベースにあるコードの動作が分かれば、開発者は気持ち良く開発できる。開発者は誰でも、見えないところで何が起きているのか知りたいものだ。これは懐疑論者の心理だ。百聞は一見にしかずであり、開発者にコードを開示するのというのは、敬意の意思表示としても素晴らしい」。
う~ん。。。どうも、ユトリストは「開発者」にはなれないようで...
投稿日時 : 2007年10月5日 22:14