砂丘のいたずら書きに関するコメント(Life is Beautiful)より:
とっとり砂丘におおきないたずら書きがされ、それがニュースになり(参照)、その犯人が名古屋大学のアドベンチャーサークルHuckleberryfinn(Huck)であることがネットの力で判明したそうだ(参照)。
私はこの程度のいたずらはどんどんやるべきだと思っているのだが、ちょっと残念なのがそのサークルの人たちのその後の行動。どのみちばれてしまったのだから、「目立とうと思ってやったいたずらでした。観光客の方々にはご迷惑をおかけしました」とどうどうとしていれば良いと思う。風がすぐに消してくれるならそのままにしておいても良いし、時間がかかりそうならばもう一度出向いてレーキでもかけてくれば良い。それだけの話だ。逃げ隠れはすべきではない。
なんて言うか。。。「いたずら」ってレベルですか、これ?
ここに来る観光客は、でっかい文字を見に来るんじゃない。風が描いた自然のアートを見に来るのだ。それなのに、こんな文字が書いてある。
なんて言うか。。。「どんどんやるべき」ですって?
人をがっかりさせることを、「どんどんやるべき」ですって?
確かに、最後に笑えるいたずらなら、もっとやっても良いと思う。でも、これ、笑えるの?笑えるのは、第三者だからじゃないですか?
自然のアートを見に来た人、それを見に来る観光客相手に商売している人にとって、笑えるいたずらなの、これ?
例えば、「雨が降ったら消えるでしょ」と、家の窓にスノー スプレーで落書きされたら、笑える?そんなこと言ってたら、「どうせいつかは死ぬんだから良いでしょ」と、殺人を許容するのも同じじゃない?
そういって許されないのは、その人が生きる権利を奪うからでしょ。観光客の「自然のアートを見る」という権利を奪うことが、「この程度のいたずら」なの?
若い世代に、そういう「他人の権利」を考えられない人が多いのは気になっている。でもそれは、若い世代を教育してきた世代に、そういう見識に乏しい人がいるからだと思っている。その一端を見た気がする。
鳥取砂丘は観光地だ。観光地に行くのはなぜだろう?もちろん、そこの景観を楽しみに行くのだ。鳥取砂丘の景観とは何か。砂だ。風が砂に描いた絵を楽しみに行くのだ。たとえそこに人の足跡があっても、その足跡で変わる風のながれ、足跡の変わっていく様を楽しむことができる。
さて、足で掘った、15m×50m の巨大な文字。これは、容易に消えるのだろうか。写真には、人は写っていない。掘ってから、掘った人たちが写真にはいるところから離れる時間が経っている。それでもこれだけはっきりと残っている。それを、「すぐに消える」と言えるのだろうか。
または、風のアートを見に行って、こんなものに出くわした。そのときに、「この程度のいたずら」と思えるであろうか。私は、こんなもてなしを受けたくはない。
「‘おもてなし’を大事にしたい」と書いている人のこのエントリ。非常に残念だ。
投稿日時 : 2007年9月13日 21:51