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お題の目的を説明します。

1. 概要

本文書は、売上高入力集計プログラムが持つ機能について述べる。

売上高入力集計プログラムは、現在ファックスで送られてくる売上高予算と実績を、電子情報で送信できるようにし、本社での再入力の手間、通信費用を節減し、また入力されたデータを有効に活用できるようにすることを目的とする。

本書では、各社の登録商標、商号については、これを明記しない。

今回のお題であるシステムの、概要とシステム化の動機を書いています。私は、システムを作るときには、発注内容よりも、発注者の動機を満足させる必要がある、と思っています。

今のものに何か不都合があって、その不都合を改善するためのシステムだと思います。であれば、その、「不都合」を読み取って改善する。もし、発注仕様を満足していなくても、不都合が改善されていれば、顧客の満足度は高くなると思います。

『各社の登録商標...』は、この中では「Windows Vista™」の“™”を省略するよ、ってことです。

2. 機能分類

本章では、売上高入力集計プログラムがもつ機能について、分類する。

売上高入力集計プログラムは、次の機能からなる。

  • 売上高入力機能
  • 売上高集計機能

2.1 売上高入力機能

本節では、売上高入力集計プログラムが持つ機能のうち、売上高入力機能について、述べる。

私は、章や節のお題だけ書いて、次のランクに落ちるのが、あまり好きではないので、このような書き方をします。

2.1.2 必要な機能

本機能は、以下の操作ができるものとする。

  • 前月の売り上げ予算を入力する
  • 前月の売り上げ実績を入力する
  • 上記2つを修正する
  • 修正した場合、修正した日、修正する前の金額を記録できる

何が出来るのかを定義しました。

ここで、「売り上げ予算は、前年度末に立てるのではないか」というツッコミはなしで、お願いします。

ここは複数の入力をさせたかったのです。当初、「Windows と Web で」というのが、同じものを Windows と Web で作ると思っていたので、その時から考えていたことなのです。Windows の場合、フォーカスが移れば入力値を検証できます。Web の場合、JavaScript によって出来ないこともないですが、「出来ない場合もある」ことが見せたかったわけです。

2.1.3 セキュリティ

本機能は、副支店長あるいは所長以上の役職者のみが利用できるものとする。このため、操作するものを識別する機能を有するものとする。

ASP.NET 2.0 なんだから、ログインフォームがあるよなぁ。なんて思っていたのですが、あはは(^-^;

2.1.4 制限

本機能で入力、修正できるのは、操作当日の前月のデータのみとする。

修正時に、年月を指定する必要を省くため、つまり簡単にするために設けた制限です。

2.2 売上高集計機能

本節では、売上高入力集計プログラムが持つ機能のうち、売上高集計機能について、述べる。

2.2.1 機能概要

本機能は、支店および出張所において入力された、過去の売上高予算と、実績を参照するものである。

入力したら、参照もする、ということで。

2.2.2 必要な機能

本機能は、以下の操作ができるものとする。

  • 全支店、出張所の、過去6ヶ月間の売上高予算および実績を、表として表示できる
  • 売上高実績が、予算を下回っていれば、橙色で表示する
  • 売上高実績が、予算を 10% 以上下回っていれば、赤色で表示する
  • 新しい月の5営業日を過ぎても、売上高予算および実績が入力されていない支店、出張所の一覧が表示できる

本機能が表示する表のイメージを次に示す。

支店・出張所 平18年 6月 平18年 7月 平18年 8月 平18年 9月 平18年10月
大阪 予算 1,600,000 1,500,000 1,200,000 1,200,000 1,300,000
実績 1,598,000 1,512,000 1,164,000 1,250,000 1,302,000
  -0.13% +0.8% -3.00% +4.17% +0.15%

グラフではなく表というところに注目。実際にあったことなのですが、グラフを描くと見やすいということが、ごく最近まで知られていないことがありました。三浦友和さんが出演されている目薬のコマーシャルでも、同じようなものがあったと思います。アレをイメージして、仕様としました。もちろん、「グラフより表の方が実装が簡単」という理由でもあります。

また、「予算未達成があるのか。それがどのくらいの頻度なのか」ということを見ようと思ったら、表の方が見やすいかもしれません。もちろん、色を変えてあったら、という前提ですが。

で、「条件によって DataGrid の色を変えたい」という質問を何度か見たので、それを入れてみようかと。

しかし。DataGrid が、横に可変変数を持ってくることが出来ない(困難)というところは、見落としていました。その為急遽、「最近6ヶ月」と、固定にしました。でも、表って、縦に年月を持ってくるより、横の方が見やすくないですか?

2.2.3 セキュリティ

本機能は、取締役会のみが利用できるものとする。このため、操作するものを識別する機能を有するものとする。

これも、掲示板でチラホラ見る質問からです。複数のフォームでデータ(この場合はログインしたアカウントのデータ)を共有することを目標としています。

2.2.4 制限

本機能は、キーボードを使用して入力する機会を、極力減らすものとする。

えっと。。。こう書くことで「パスワードだけ入力でいいよねぇ~」と思っていたのですが。。。こちらの思い以上に、難しく考えられてしまったようで(^-^;

やっぱり、ロールがどうのこうのいう話になったときに、割り込んでおくべきだった。ええ、「支店アカウント」で十分なんですよ、わんくま商会では。

3. 配布について

本章では、売上高入力機能、売上高集計機能をインストールするときの制限について述べる。

3.1 売上高入力機能

本機能は、全国の各支店、出張所にインストールすることになる。全国に配送する手間などから、修正版を追加インストールすることは望ましくない。

なお、各支店、出張所において、本機能をインストールする予定のパソコンには、次のソフトウェアが標準インストールされている。

  • Windows XP ServicePack 2
  • Microsoft Office System(バージョン不明)
  • Adobe Acrobat Reader 7
  • Symantec Norton Anti Virus Enterprise Edition

単に入力側をウェブアプリにするために追加した条件。その為だけに、全国展開になったようなもの(笑)

3.2 売上高集計機能

本機能は、本社の特定のパソコンにのみインストールする。物理的な場所、台数が限られるため、インストールにおける制限は、特にこれを設けない。

本機能をインストールするパソコンは、別途購入するものとし、必要な諸元については開発元が明示するものとする。

ここ、時間的に爆弾を仕込むの、忘れていました。こういう質問を入れる予定でした。
「電源を落とすのも、簡単にできるようにしておいてください。」

このマシン、Web アプリのサーバになる予定で、そうなると、電源を落としてはいけません!!

投稿日時 : 2006年10月10日 21:51
コメント
  • # re: わんくま同盟大阪第3回勉強会 お題解説
    黒龍
    Posted @ 2006/10/11 3:16
    お題はボリュームも含め悪くないと思います。ただいかんせん実装の速度が追いつかなかったですね・・・。MSONの時間に実装してあと解説などすれば時間的にちょうどだったのかなぁとあとになって思いました。
  • # re: わんくま同盟大阪第3回勉強会 お題解説
    がる
    Posted @ 2006/10/11 19:40
    むぅ。面白そうなのでclass設計したいなぁ。
    出来上がったら…ここにかくと分量が微妙なので、うちにかいてTB投げておきます~。

    で。他の人もやって、その差異とか見るのも面白いのかもですねぇ。
    って言う意味だと、個人的には実装ふるふるに書かなくても、そのあたりの設計中心に「クラス関連図」程度までを上げるとかでも結構面白いようにかんじてたりもします。
  • # re: わんくま同盟大阪第3回勉強会 お題解説
    Jitta
    Posted @ 2006/10/17 6:15
    黒龍さん、がるさん、コメントありがとうございます。

    > MSONの時間に実装してあと解説などすれば
    それもそうですが、「中さんのコーディング中が見たい」ってのが、大元ですから(^-^;

    > むぅ。面白そうなのでclass設計したいなぁ。
    是非是非!
    私も、そろそろ時間を作ろうっと。(と、自分にプレッシャー)
  • # re: わんくま同盟大阪第3回勉強会 お題解説
    がる
    Posted @ 2006/10/17 19:25
    チャレンジしてみました~。
    http://d.hatena.ne.jp/gallu/20061017/p1
    突っ込みなどよろしくです~。
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