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ネタもと:やの日記「バカにしている...」

そもそも、高木さんはコンピュータを買った人が金を払ってインターネットに接続している人が「簡単」と言われて買ったということを忘れている。そういった金を出した客が「◯◯を見たらわかる」「URLを調べたらわかる」「証明書を云々(鍵マークを見たら」と言われた時点で、「これ(コンピュータ)を買った時の売り文句とちゃうやん」ということで、「客をばかにしてんのか!」という状況にあるってこと、つまり「何かしらの注意義務が発生する免許制でもない」コンピュータをけいけいに売っていて、あとから詐欺られるから注意せよ!これを見よ!啓蒙だ!ってのが、客をばかにしているという印象を受ける業界だってことを考えてみると、高木さんも彼が言っていることがわかるかもしれない。

簡単に使える携帯電話、というのがあります。これって、何が簡単なんだろう?

その携帯を見てまず思うのは、「ボタンの数が少ない」。昔、「Mac. VS Wintel」の話をしたとき、「マウスのボタンの数」が問題になりました。Mac. ユーザ曰く、「マウスにボタンが2つもあったら、どっち押そうか迷うだろうやんか。UNIX やと3つ?指がつるがな!!」。同じようなことが、テレビやビデオにも言えると思います。本体のボタンは少なくして、代わりにリモコンに機能を押し込んでいる、ということ。そしてそのリモコンも、複数の機能を1つのボタンに割り当て、押した回数によって機能を選択するようにしたり、ふたで隠したり、ふたを開けることで別の機能になるようになっていたり、あるものは「電源」「チャンネル」「音量」以外を裏側に配置して、ボタンの数を減らそうとしています。

また、ボタンを「形」の面から減らそうという試みも、あるように思います。すべて同じ形の、同じ大きさのボタンではなく、想定される使用頻度によって、大きさや形を変えて“目につくものを減らす”ようにしていると、思います。

このことから、ボタンの数が多くなるほど難しくなる、と考えてよいと思います。そうであるなら、106 + α個、しかもそのほとんどが同じ大きさ、同じ形のキーのあるパソコンは、どう考えても「難しいもの」ではないでしょうか?

また、マウス操作というのも、難しいそうです。マウスを操作するためには、操作の対象であるマウスと、その結果が現れるところのモニターが別々のところ、視線を動かさずに視野に入らないところにあります。これが、難しいということです。日本ではないところで、コンピュータゲームをしている医師の方が、内視鏡手術のミスが少なく速いという調査結果が出ています。手元を見ずに手を操作するということが、ゲームによって、テレビ画面を見たまま手を動かすことで訓練されているということです。内視鏡手術というのは、まさにこれになるわけで、モニター画面を見ながら機器を操作します。(「医者 手術 ゲーム」を検索すれば、ニュースを元にしたブログがいくつか見つかります。)

マウス操作というと、『パソコン、立ち上がってますか?!』(宝島社)という本がありましたが、その中に「マウスカーソルが画面の下までおりない」というユーザと、サポートセンターとのやりとりが載っていました。マウスの故障ではありません。マウスが机の端まできてしまったので、それ以上物理的に動かせない、ということでした。オペレータが「マウスを上に上げてください」というと、ユーザがマウスを上に滑らせる…。もちろん、カーソルも上に上がったと文句を言う。「マウスを机から離すように持ち上げて、机の奥の方に置き直してください」と指示すると…もう一悶着あったんだけど、それは忘れた。

今日、このような質問をサポートセンターにする人はいないと思います。ではそれは、パソコンの使い方が簡単になったから?いいえ、使い方そのものは変わっていません。また、先に書いた「ボタンの数」では、キーボードはメディアプレイヤー機能などで増え、マウスも2つボタンから3つボタン、最近は5つボタンや7つボタンが主流となり始め、ますます“難しく”なっていると、言えるのではないでしょうか。

では、何が簡単になっているのでしょうか?例えば、「テレビを録画して DVR-R に焼くこと」であったり、「CD から録音して整理すること」であったり、あるいはゴニョゴニョ(自主規制)…という、目的に対するソフトウェアの操作、ではないでしょうか。目的を達成することは簡単になったけれども、目的以外のことは、少なくとも簡単にはなっておらず、かえって難しくなっているのではないでしょうか。

いくつかあるうちの操作のなかで、購買者に有利な小数の点だけをアピールして、その他を黙っておくのはセールストークです。そこで思うのです。「営業」と「開発」を一緒にしないで欲しい。無理、ですか?でも、どうしようもない営業と一緒に引き合いにつきあわされた開発者としては、開発を知らない営業と一緒にしないで欲しい。。。営業は、「売ってなんぼ」。技術的にどうとか、道義的にどうとか(おい)、考えない。少なくとも、私が見てきた「営業」は、こういう人が圧倒的に多い。なので、「簡単にできる」という営業が、コンピュータ業界全体を代表しているとして欲しくない。

むむむ?ところで、販売員も「コンピュータ業界」の人なの?「キャンギャル」って、のもいるぞ?昔、大阪花博の会場で、関西電力館のコンパニオンに原子力発電の是非を問うている人がいたけど、コンパニオンは関西電力の社員じゃなく、博覧会の主催者が募集した人だったはずだぞ(または、出展企業がその為だけに募集したか)。「販売員が『簡単です』という=コンピュータ業界が『簡単です』と言っている」は、それと同じような気がするけどなぁ。。って、追記に書いてあった orz 失礼しました。

投稿日時 : 2006年1月18日 21:11
コメント
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    がる
    Posted @ 2006/01/19 11:58
    がるです。
    ん~………。
    やの日記さん…言っちゃ悪いけど違和感ばりばり。
    ってか取り合えず、「「簡単」と言われて買った」ってありますけど、それってそもそも「セールストーク鵜呑みにする連中に非はなかろうか?」って思っちゃうんですが、どうなんでしょ?
    まぁJittaさんもかかれてますしみんなそう思うんでしょうが。
    ってか「取り合えず被害にあったこの悔しさをどこかに転換するためにっていうか自分が悪いって思うのは絶対に嫌だから他人に責任転換するために取り合えずまず簡単とか言ってた連中に攻撃することでストレスを発散してみる」という類の構図が見え隠れするのは気のせい?

    で。ご本人さん、追記に「まぁ、自分の安全は自分で守ろうよ..ってなことなんだけど、労苦の上に安全を得るということに慣れていない人が多いわけですから... 」とか書いてますが。
    それは「慣れろ」としか言い様がない(苦笑

    でまぁ。個人的には、現状は簡単ではないし本質的には難しいけれども「簡単であるように見せかける」ことは可能だと思うです。
    で、そのあたりの手段については高木先生とまったく一緒で「警告が出たらよくわからなければ取り合えず”危ないんだ”と認識する」なんだと思うです。

    で…そろそろ「自分のみは自分で守る」ことをもう少し覚えたほうが…って思うのは気のせいですかねぇ?
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    囚人
    Posted @ 2006/01/19 13:39
    昔TVで見た事を思い出しました。

    日本と韓国。どちらもゲーム業界が大変に盛ん。
    ボタン数の少ない家庭用ゲーム機が主流の日本。ボタン数が圧倒的に多い(というかキーボード)PCゲームが主流の韓国。
    我々日本人はファミコンが幅をきかしいていた時代が長かったので、少ないボタンの組み合わせで、何かを成すことに慣れているそうな。
    韓国の人は「ボタンの組み合わせの種類が少ない」方が簡単だと。キーが多ければ、それだけ「組み合わせの数」が少なくてすみますからね。
    しかし日本の人は「組み合わせの数」が多くなるんですが、「ボタンの種類が少ない」方が簡単に思うらしいです。
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    hoge
    Posted @ 2006/01/19 13:52
    簡単かなぁ・・・
    インターネット使いたいと思って買ったら、やれ、ディスプレイに配線だの、キーボードとマウス配線だの、つながったかと思ったら「プロバイダと契約してください」と言われて、契約して、「LANポートは?」と言われ、無いから買ってきて付けて・・・
    そこまで出来たなぁと思ったら今度は英語しか打ち込めなくてどうやって平仮名打てばわからなくて、しかもキーボード配置はよくわからないし、平仮名打てるようになっても漢字変換がわからなくて。
    覚えなきゃならないことも多い。
    そこで思ったことは「コンピュータ自身が難しい」。
    インターネットやるためにはコンピュータを利用するまでの方法を覚えなければならない、そこが苦痛。
    そして、いざつなげた後に、ウィルスだなんだと知らなければならないことがある。
    そこで思ったことは「ネットに繋ぐ事で出てくる問題の内容が難しい」。

    また、過去において、ホームページが簡単に作れるという某製品を二製品買って使ったが、両方ともよくわからなかった。
    どこが簡単なのか・・・
    結局ホームページ作成は断念したのだけれど、あの時思ったのは「やはりコンピュータは難しい」でした。

    む、なんか違う話になってしまいました。
    駄文、失礼いたしました。
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    Jitta
    Posted @ 2006/01/20 22:41
    > 「セールストーク鵜呑みにする連中に非はなかろうか?」
    > って思っちゃうんですが、どうなんでしょ?
     実は、書きながら非常に悩んだところです。つまり、「耐震強度偽造問題」。あっちは「だます方が悪い」、こっちは「だまされる方が悪い」は、通じないでしょう。

     また、最後の「販売員もパソコン業界?」の行は、「セールスマンも、実はだまされているんじゃ?」と思いながら、書いたとです。

     また、やさんは、追加を読んでいけば、本文で書かれていることの反対も念頭に置かれていることがわかります。私が違和感を憶えたのは、そのネタ元であるTTFOXZさんのほうでした。
    http://d.hatena.ne.jp/TTFOXZ/20051221

     同じように、開発製品のキャッチコピーにも「簡単」という言葉が踊っています。確かに、何かは簡単になったでしょう。でも、簡単になっていないところ、簡単にはならないところがあります。
     ソフトウェア開発においては、コードを書く仕事は簡単にできるでしょう。実際、インテリセンスや IDE によるコードの自動生成によって簡単になっています。
     でも、処理の手順、ロジック、アルゴリズムを組み立てるところは、簡単にはなっていない。そして、紹介記事にも「××によって、プログラムを作ることに専念できるようになった」と書かれています。ソフトウェア開発における本質は変わらず、本質のための飾りが簡単になった、と。

     こと「簡単」という言葉に対しては、「何が簡単になったのか」というところに注意する必要があると思います。


    > ボタン数の少ない家庭用ゲーム機が主流の日本。
    > ボタン数が圧倒的に多い(というかキーボード)PCゲームが主流の韓国。
     むぅ…そんな違いがあったとは。。。じゃぁ、あれかな?格闘ゲームの「コマンド技」は、韓国ではボタン一発だったりして??
     もしかして、タッチタイプのソフトが売れるのは日本だけ?!


    > む、なんか違う話になってしまいました。
     いえいえ、何が簡単で、何が難しいかは、人によって異なって当たり前だと思います。
     私が最初にコンピュータを触ったときには、まわりに聞ける人もいないし(買ってきた本人=父でさえ、中学生の私に聞くんだ)、本も少ないし。。。トライ アンド エラーの連続でしたよ。そのおかげで、今ではたいていのものが簡単に感じます。

    > ホームページが簡単に作れるという某製品
     私も、コンピュータ業界の巨人が出している製品を買いましたが、結局エディタでペタペタ書いています。。。
     このブログも、Web 上のエディタでいくつかのタグを入力できるのですが、HTML で書いています。タグを書くのが面倒だから、ブログに移ったはずなのに。。。
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    ちゃっぴ
    Posted @ 2006/01/21 2:11
    >  実は、書きながら非常に悩んだところです。つまり、「耐震強度偽造問題」。あっちは「だます方が悪い」、こっちは「だまされる方が悪い」は、通じないでしょう。

    まあ、そうなんですがね。
    どっちかっていうと私は、疑わないのであればとことん損こける世の中に大賛成です。

    でないと、そこら辺を理解している人の価値を認めない世の中になると思いますのでね。
    # 市場原理が存在する以上、評価しなければ品質の低下とか結果として消費者の首を絞める負の連鎖に陥ることをより多くの人がもっと意識する必要があると思います。

    損こきたくなかったら、自分で知識を蓄えとか、周りに詳しい人間を確保するとか、自己防衛すればいいだけのことです。
    # もちろん使わないという選択肢も存在するわけです。

    個人的には、心地よく感じる Sales Talk よりもより本質を突いた発言のほうが評価される世の中のほうが生活しやすいので、早くそうなってほしいものですね。

    まあ、そのためには世の中の大半の人が一度痛い目に会わないといけないかな?と思う今日この頃です。
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    Jitta
    Posted @ 2006/01/21 9:54
    ちゃっぴさん、コメントどうも。

    > 理解している人の価値を認めない
    なるほど、そうとも言えますね。
     難しいですね。一方で「平等」を謳いながら、その実、平等ではない。
     あるいは、「平等」を誤認識しているのか。
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    囚人
    Posted @ 2006/01/21 21:56
    セールストークで思い出しましたw
    某巨大電気屋さんにデジカメを買いに行ったときの話。

    「このデジカメ買うわー」
    「ありがとうございます。パソコンに接続してお使いになられますか?」
    「もちろんですわー」
    「それならば、SDメモリーカードは128MB以上のものを一緒にお買いにならないと、パソコンで使えません」
    「は?なんで?」
    「付属のソフトをご使用になる場合に、SDカードは128MB以上でないと駄目なんですよ」
    「だからなんで?ソフトを使うのにSDカードの容量が関係あんの?まぁ、どうせ量が多いの買うからいいけど…」
    「そうなんですよぉ。こちらに記載されているように、ソフトの仕様環境の条件がメモリ128MB以上と書いてあるので」
    「そりゃパソコンのメモリの話でしょ…。あんた、それで今までに何人に売っちゃったの…」
  • # re: 本当に「簡単」なんだろうか?
    Jitta
    Posted @ 2006/01/21 22:17
    囚人さん、おもしろい話をどうも。
    おもしろすぎです。。。
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