過去のエントリ「C# 数値型」には、はっきりと「それぞれの型の特徴をよく理解して、適材適所で用いること」
と書きました。同じように、「コレクションクラス」も、どの様なコレクションクラスがあり、どの様に使うべきかを考えられるように、書きました。
用意されているものは、漠然と使うのではなく、なんのために用意されたものなのか、どの様にしたらどうなるのか、考えながら使うべきです。
これは何も、フレームワークに用意された型、メソッド、プロパティだけに限定されたものではありません。言語やフレームワークでさえ、どの様な用途を目的に開発されたものか考え、これから作成するものを考えて、選択するべきです。「どの言語を勉強すればいいですか」という質問に対して、多くの人が「どれかひとつ出来るようになれば、後は応用で何とかなる」と答えます。考え方を変えると、どの言語も出来なければならない、ということではないでしょうか。なぜでしょう?言語によって向き不向きがあるから、と考えられないでしょうか。
言語やフレームワークは、システム開発という目的達成のための道具です。目的に合わせて、道具を選ぶべきです。道具によって作れるものに、目的を設定するべきではないでしょう。もちろん、その道具しか使えないから、その道具で作れるものしか作らない、という場合もあります。その場合、道具を選んだ時点で出来ることは限られており、その限りを超えたところが出来ないと道具を責めるのは、間違っていないでしょうか。
投稿日時 : 2005年12月6日 20:07