前に住んでいたところの大家が納得の行く敷金を返還してくれないので腹を立てています。敷金返還トラブル、これで何度目だろうか... ああ 4 度目ですね。世の中の 80% 以上の大家もしくは保証会社は○○なので、トラブルが多いらしいです。中には何も知らずに納得してしまう方も多いらしいですが。
国土交通省のガイドラインを見る限り、敷金というのは通常の使用範囲内であれば全額返還されるものです。仮に私の過失で損傷したところがあったとしてもそれはその一部のみ請求されるべきものです。これが原状回復費と言われるやつです。仮にすべて壁紙を変えることになったとしても、それは次の賃借人を得るために大家が勝手にやっていることなので、前の賃借人がその費用を敷金から取られるだなんて甚だおかしいわけです。
通常の使用範囲内についてですが、たとえば床の凹みでさえも特に差し引かれる言われはないのです。引っ越しの時についたようなキズは過失なので 100% 白とは言いがたいですが、問題の大家はこのような請求をしてきています。(私が以前に住んでいたところの間取りは 2LDK)
大家が要求してきている原状回復費
塗装代
キッチン・洗面所・トイレ ・・・・・ \62,700
クロス貼り
和室・洋室、洗面所、
建具、K 建具、
建具 3 本修理工事
K床、C/F貼り替え ・・・・・・・・・・・・・ \205,500
畳 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \24,000
風呂フタ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \3,600
網戸張替え ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \7,140
ハウスクリーニング ・・・・・・・・・・・・・ \30,000
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合計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \○○○,○○○
なぜか折半して ・・・・・・・・・・・・・・・・・ \○○○,○○○
保証金 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \○○○,○○○
返金 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \○○,○○○
はい? なーに勝手に丸ごとリフォームしちゃってるのですか? 上記にある内容を見ればわかるとおり 2LDK にあるあらゆるものを理由なく変えていますよね。退去の立会いの際に大家は損害があった箇所について私に何ら指摘をしていません。
途中で折半して安く見せかけようとしているのが怪しすぎます。賃貸借契約書には原状回復費の項が少し書いてありますが、折半するだなんて書いてありません。また原状回復費用については内訳を出すことになっているのに私が指摘しないとこの内訳すら出てきませんでした。無論、ここまで (全面改装が) 必要なほど物件を汚してなどいません。
そういうわけで、いつもどおり大家にクレームの電話を入れました。が、話が通じない。ここの大家さんは奥さんにすべてを任せているのですが、こちらの言っていることが伝わらないのですよ。『原状回復から逸脱した請求をしていますよね?』に対して『原状回復に必要な費用』の一点張りで話が進みません。その上『折半してやったからいいじゃない』とか言いやがります。話が理屈として通じていない...
その上、内訳については『税理士から書類が戻ってこないとわからない』だと言い出す。請求してくること自体おかしい項目があることを指摘しているのに『○○の工事をするのにこんなに費用がかかるわけがない』というクレームを私がつけているのだと誤解しているようです。ある工事にかかった費用を怪しんでいるのではなく『原状回復から逸脱した工事を勝手にやっておいて請求してくるのがそもそもおかしい』とハッキリ伝えたのですが。
しょうがないので、内容証明郵便でこちらの意思を「法の根拠」と添えて送付し、それでも話にならなかったら小額訴訟を起こそうかと思います。小額訴訟なら 1 日で終わります。とはいえ面倒ですね。あーマンドクセー。これも勉強になると思って頑張ってみようと思います。これまではこの手の話をすると手のひらを返したように態度が変わる大家が多かったのですがね... ここの大家は強敵です。(次元が低い的な意味で)
知り合いに相談したところ「原状回復費でさえ家賃に含まれるものと解釈されるので全額返還が妥当」だと言います。確かに判例を見ても二重請求という解釈がありました。とりあえず、消費者契約法第十条、国土交通省のガイドライン、過去の判例を武器に内容証明を送ります。
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