επιστημηさんとこでネタにされている
冷蔵庫にキリンを入れる方法
って話題。元ネタを探してみると、
アメリカの某有名一流企業の入社試験に実際に使われた問題らしい。
探していて見つけたこちらのページ
では「単純なことを複雑な方法でしているのかどうかをテストします」などと書かれているけど、
本当にそうなのだろうか、と思った次第。
この試験の問題点
まずは、「どうやってキリンを冷蔵庫に入れますか?」と問います。
一般的な人であれば世の中一般的に存在する冷蔵庫にはキリンは入らないという常識的な背景を
暗黙に察してその方法論を考えることでしょう。
その解答が「冷蔵庫の扉を開け、キリンをいれ、扉を閉じる」と言われた場合に、
ある「ルール」を理解することでしょう。
具体的なサイズといったものを省き抽象化したうえで手順のみを問うというルールだったのか、と。
そして次に「その冷蔵庫にゾウを入れるにはどうしたらいいですか?」という問い。
ここで、先ほど理解した「ルール」に基づき、
「冷蔵庫の扉を開け、ゾウをいれ、扉を閉じる」と答えることでしょう。
ところが、答えは「扉を開け、キリンを出して、ゾウを入れ、扉を閉める」だというのです。
なんでキリンを取り出さないといけないのでしょう?
これはジョークとしては確かに面白い。「あぁ、さっきのキリン、まだ入ってたよね」
しかし、最初の問題で「冷蔵庫の扉を開け、キリンをいれ、扉を閉じる」と大きさを無視したにも拘らず、
ゾウを入れる際にはまずキリンを取り出すのです。空間は無視するんだから、追加で入れればいいでしょう?
これって筆記試験じゃないよね?
こういった問題は筆記の○×形式で点をつけるには適さないと考えています。
そもそもこの一連の問題は、手前の問題の答えを受けて次の問題の答えを誘導するようになっています。
誘導しておいて、突飛な正解をしらされるところに面白みがあるのですから、
筆記試験で4問並んでいてもなんらの面白みがない。
面接などで使われたのかな、と想像するのですが、実際のところどうなのでしょうか。
投稿日時 : 2008年4月24日 16:41