おかげさまで コメントのエントリ が盛況ですが、その中で出てきた話題がコメントアウト。
ソースコードの要らなくなった部分を削除するのではなく、コメントにしてとっておくことを言います。
このコメントアウト、否定される理由と、作られる理由はなんなのでしょう?
コメントアウトする理由
コメントアウトをする理由は単純で、変更の履歴をとっておくことにあります。プロジェクトによってはコーディング規約で変更の際は元のソースをコメントアウトしてとっておくように、という規約がある場合もあります。
もともとがどうだったか残っていれば、修正に誤りがあった場合に元に戻せるでしょう?というわけです。
なるほど、一理あるように思える。しかし、そんなのは昔の話なのです。
履歴管理はバージョン管理ソフトで行え!
履歴の管理なんてのは、ソース上のコメントアウトで手作業でやるものではありません。世の中にはソースの変更履歴を管理するためのバージョン管理ソフトというものがあるのですから、専用ツールに任せて自動で行うほうがはるかに効率的です。
バージョン管理ソフトとしてはCVS、Subversion、VSSなどが有名どころですね。もし、ソフトウェアの開発をやっていて、これらバージョン管理ツールを使っていないのだとしたらそもそもそれ自体が大問題です。
では、バージョン管理ツールで履歴管理され、手作業でのコメントアウト管理よりよほど確実で省力化する手法があるのに、なぜ手でバージョン管理しないといけないのか?
そこに積極的な理由は見つかりません。単にバージョン管理ツールなんてものがないころからの因習に過ぎない。 1989年にはCVSが作られているわけです。今から20年近く前ですね。
なのに、未だにバージョン管理ツールでの履歴管理を取り入れていないのだとしたら、どれだけ後進的な企業なのでしょう!
投稿日時 : 2007年10月16日 17:34