元ネタ:『.NET ってなんだ?』 というお題。のコメントから
最初はコメントに書いてたのですが、なんだか長くなっちゃったので自分の記事にしちゃえ戦法。
皆さん「煮詰まる」って日常どんな意味で使っていますか?
例えば、「5時間ミーティングをしたら煮詰まってきました。」と言われるとどんなイメージを持ちますか?
(1)5時間のミーティングの結果やっと結論がまとまってきた。
(2)5時間のミーティングで議論が堂々巡りになり、参加者の脳が思考停止状態になってきた。
本来の日本語の意味としては完成を意味する(1)が正しいのですが、最近は(2)のように行き詰った状態を指す場合にもよくつかわれます。
私なんかは断然(2)で使う方がしっくりきます。
「煮詰まる」が本来の「完成した」意味とは相反する「行き詰った」状態を表すようになったのは、1950年代からだそうです。
ここまで歴史が長いと、正しい日本語とは言えないまでも、定着した俗語表現ということであながち間違いとは言えないそうです。
わたしも「行き詰った」という意味でつかわれるのをよく聞きますし、今回のアクアさんの記事でもまったく違和感を感じませんでした。
参考:
気になる言葉
晴天事典・煮詰まる
かつて、「ら抜き言葉」と言われる誤用例がありました。「~できる」という意味で、たとえば、「投げれる」は間違いで「投げられる」が正しいというものです。
わたくし個人的には、今となっては「ら抜き言葉」の方が違和感がありません。
# この場合は、らが入ると敬語と区別がつかないからというような気もします。
言葉は生き物ですから今後もどんどん変化していくんでしょうね。
ちなみに、今個人的に最も違和感がある言葉が
「ちがくてー」
です。正しくは「ちがって」ですよね。「ちがって」の方がいいやすいし、「ちがくてー」で文字数も短縮もできてへんのになんでこんな変な言い方が流行り出したんかと思いますね。
「ちがくてー」を初めて聞いたのは2002年で、そのときは新人ちゃんがそんな言葉を使っていましたが、今では上の年代の方も使っているのを耳にします。
いずれこの表現も認知されていくのかもと思うと、ちょっとなんだかもぞもぞして気持ちが悪いです。
# お願いやから、私に向って「ちがくてー」っていわんといて。と、いうとあえていっぱい使われるに違いなし。
C#やVBもどんどん変化していきますが、こっちはメシの種ですから必死に追いついていかねばいけませぬ。追いつけてへんけど。(T_T)