# CAPTCHAって「きゃぷちゃ」って読むのか。
# T が入るから「かぷとちゃ」みたいに読んでしまうorz
凪瀬さんトコにコメントした内容を膨らませてエントリにしてみる。
CAPTCHAの何が問題視されるかって、要するにアクセシビリティなわけですよね。
視覚障害者を切り捨てているとかさ。
でも、アクセシビリティが低下するのは当たり前なのですよね。
ロボットに対するアクセシビリティを意図的に低下させるのが狙いなんですもの。
Webアクセシビリティの問題は、トレードオフなんです。
CAPTCHAは視覚障害者を切り捨てる。じゃあAjaxは? Silverlight は?
近頃もてはやされているそれらの技術も、今のところ、読み上げブラウザに対する解は無いはずです。
視覚障害者を切り捨てるデメリットと、スパムを放置するデメリットを天秤にかけて、少ないほうを採る。
AjaxだってSilverlightだって、対応環境を持っていない人を切り捨てるデメリットと、それら技術を利用することによるメリットのトレードオフです。
# ちなみに、ASP.NET AjaxもSilverlightも、Opera はサポート外ですよ?(もちろん、今のところは、ですが)
そういった先端技術に限らず、Javascript、CSS、XMLといった基本的なテクノロジーであっても、ブラウザ互換性に頭を悩ませることが多いのは周知の通り。
W3C原理主義者は「HTMLの規格と理念を遵守して書く限り、あらゆる環境で表示可能なはずだ」と言いますが、甚だ非現実的です。
想定読者層と想定環境をある程度限定しなければならないのが現実でしょう。
もちろん、その上でアクセシビリティを最大化することは大いに結構です。
例えばHotmailでは、新規アカウント登録時にCAPTCHAを用いますが、入力すべき文字列を音声で喋らせることが可能です。
これなら、視覚障害者でも利用できるというわけですね。
ただ、初音ミクなんかを見ていると、凝った画像よりも機械合成音声のほうが解析しやすいなんていう事態にならないかと思います。それでは本末転倒ですね。
あとはもう、意味的な質問をするしかありません。
例えば「4たす9の答えを漢字で入力しなさい」といったような問題を大量に用意して(4と9を変えるだけではもちろんダメです。問題文の形式をガラっと変えましょう)、ランダムに表示するのです。
これによって、(問題に十分な不規則性を用意すれば)考えないと解けないことになり、ロボットは当面、弾くことができるのではないでしょうか。
この例では問題文が日本語のため、日本語理解者に限定してしまいますが、サイトで提供しているメインコンテンツが日本語なら、その時点で限定したも同然なので、まぁいいんじゃないでしょうか。