「すべてがFになる」等の小説でおなじみの森博嗣さんによる、「自由」を扱った一冊。
森さんの小説が元々好きで、この本はたまたま書店で発見して購入しました。
目次
1章 人生の目的は自由の獲得である
2章 他者からの支配、社会からの支配
3章 身近に忍び寄る支配
4章 支配に対するレジスタンス
5章 やっかいなのは自分による支配
森さんは、知っている人は知っていると思いますが、かなりの「自由人」であるといえます(本人はまだまだ不自由だと思っているところもあるようですが)。
しかし、もちろん元々「自由」だったわけではもちろんなく、どのように「自由」を定義し、どうやって「自由」を獲得してきたのか、その方法を彼なりの視点から説明したのが本書です。
私なりに本書から感じたことは、外部からの支配、肉体的な制限による支配、自分の思い込みによる支配、それらに「支配されている」ことを認識し、その支配から脱却するため、とにかく「考え」て道を一歩一歩踏み出していこう、といったことです。
そしてこの考えは、今流行りの勝間さんの様々な著書や、Joel Spolskyの「射撃しつつ前進」にも通じるところがあり、「なるほど成功した人は、すべからくコツコツと努力しているのだな」と、少し納得した気分になりました。
実際にどのように「考える」のかは本書を読んでしていただくとして、最後に森さんが「自由」をどのように定義しているのか引用して、このエントリを終えたいと思います。
まえがきより
「自由というのは、自分の思ったとおりにできることです」
少しでも「不自由だな」「自由になりたいな」と思っている人には、ぜひお勧めしたい一冊です。
#そして今更だけど、@dankogaiも書評してたのね。
#404 Blog Not Found:全てがF(ree)になる? - #書評_ - 自由をつくる 自在に生きる