ご無沙汰です。なかなかエントリできませんが、ぼちぼちやっていこうと思います。
過去3回にわたりFactoryパターンを取り上げてきました。(1,2,3)
今回はまとめとして、Factoryを適用する局面について考えてみたいと思います。
Factoryパターン最大の特徴は、クライアントが具象クラスのことを知らずに(依存せずに)、そのインスタンスを扱えることだと言えます。具象でなく抽象に対してコーディングするためには、強い武器となります。
ただ、逆に言えば、抽象と具象に切り分ける必要のない場合は、Factoryパターンは不要だということです。また、アプリ作成の初期からFactoryありきで行くのも考え物で、不用意に用いるとコードが複雑さを増してしまいます。 たいていこのような複雑さは、ほかの方法で避けることができるものです。
Factoryを用いるべき局面は、テスト用モジュールと実際の製品モジュールを切り分けたり、他のパターンとの組み合わせる際など、自然に発生するものであり、最初からFactoryは適用すべきでないというのが、私が学んだ範囲での結論です。
さて、次回ですが、数回にわたりSingletonパターンをやっていく予定です。