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白箱試験

ネタ元 → 数学的帰納法で完全なテストを行えるか?

- 引数にkを与えたときちゃんと動く。
- kのとき動くならk+1でもちゃんと動く。
この二つが満足されるなら 引数 >= k ないかなる引数を食わせてもちゃんと動く。

僕らがやってるテストは結局のところこのドミノ倒しと似たよな
ことやってんですわ。たとえば:

// 絶対値を返す
int abs(int x) {
  if ( x > 0 ) return x;
  else return -x;
}

これをテストするとなると、
x > 0 たとえば 1 のとき 1を返すなら2, 3, 4... についてはやらんでもいい。
if の条件がひっくり返ることがない(x=1のときと同じパスをたどる)から。
そしてもひとつ、
x <= 0 のとき、たとえば 0 のとき 0 を返すなら-1, -2, -3... についてはやらんでもいい。
理由は同じ。

全件テストだとものっすごい数になるはずのテストケースをわずか
2個で済ますことができるのは、
ドミノ倒しの成り立つ境界点(はじっこのピース)を狙うからよね。

関数に入ってから出るまでに辿るパスをすべて通るような入力
の組み合わせとそのときに期待される結果の組さえあれば完全
にテストしたことになりますわ(外乱のない静的な実行なら)。
とはいえたとえばifが10個あったらパスは最大1024通り、
1024組のテストケースを食わせにゃなりません。
これじゃたまらんのでコードを(実行せずに)解析して、
ムダなテストケースを除外していく。
そんなのが巷で売ってるテスト・ツールの機能のひとつ、と。

投稿日時 : 2007年11月29日 16:06

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# re: 白箱試験 2007/11/29 16:29 えムナウ

>x > 0 たとえば 1 のとき 1を返すなら2, 3, 4... についてはやらんでもいい。
>x <= 0 のとき、たとえば 0 のとき 0 を返すなら-1, -2, -3... についてはやらんでもいい。
最大値、0、最小値の境界値チェックはやっておきたいですね。

# re: 白箱試験 2007/11/29 16:34 GOD

えムナウさんと同じく最大値、0、最小値の境界値チェックはやった方がいいと思う。
int が4バイトの時ならabs(0x80000000)でどういう値が返るのか確認しておくことは大事だと思う。

# re: 白箱試験 2007/11/29 17:13 えムナウ

結局、
全パス通すテスト
境界値
標準値(あれば)
この程度はやらんといかんのね。

# re: 白箱試験 2007/11/29 17:17 επιστημη

了解しちょります。
ハナシを単純にするべく"たった二つのテストケース"と
しましたが、
お二人が指摘したのも"ドミノのはじっこのピース"となりますし、
真ん中へんをつついて動くことの確認も必要ですわね。

# re: 白箱試験 2007/11/29 18:43 r-west

経路網羅しても、
- kのとき動くならk+1でもちゃんと動く
が保証されない限り、テストは所詮テスト(元記事が言うように不完全でしかあり得ない)ですよね。同一経路だからといって、その条件の範囲で、要求仕様とすべて合うわけではありませんから。

# re: 数学的帰納法で完全なテストを行えるか? 2007/11/29 18:57 凪瀬 Blog

re: 数学的帰納法で完全なテストを行えるか?

# re: 白箱試験 2007/11/29 18:59 凪瀬

ドミノ倒しが可能な範囲をくくり出して、
数学的な証明は省略して、安全とみなしている、という扱いでしょうね。

複雑なメソッドに対しては区間分割してさえも
ドミノが倒れないことがあるので数学的に完全性を証明するのは困難、と。

# re: 白箱試験 2007/11/29 23:10 IIJIMAS

r-westさんや凪瀬 さんのおっしゃるように、完全なテストは数学的帰納法ではできないですね。
現実的には「kのとき動くならk+1でもちゃんと動く。」が
正しいと「信じて」やってる(やるしかない)ってことですね。
正しいとわかってる何か(別の計算方法)への言い換えを使って、「kのとき動くならk+1でもちゃんと動く。」を証明できればいいのですが、先にその何かを信じる(保証する)必要があるので、現実的に多くが堂々巡りの議論になって、結局のところ現実には完全に…というのは難しいです。

# プログラムにおける数学的帰納法の難しさ 2007/11/30 23:46 凪瀬 Blog

プログラムにおける数学的帰納法の難しさ

# プログラムにおける数学的帰納法の難しさ 2007/11/30 23:47 凪瀬 Blog

プログラムにおける数学的帰納法の難しさ

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