海外にある会社にソフトウェア開発を外注することを「オフショア」と言い、コストカットの為によく使われる開発手法ですのでご存知の方が多いかと思います。「オフショア」に対して国内の遠隔地*1にソフトウェア開発を外注することを「ニアショア」と呼ぶらしいです。([*1]例えば大阪/東京から見て北海道や九州のこと)
言葉や文化が異なる「オフショア」は、Web上でも度々上手くいかないと嘆いている方がいます。「じゃあ、言葉や文化が異なるのがボトルネックになるんだったら、言葉も文化も(ほぼ)同じ所だったらいいんじゃね?」という考えなのが、「ニアショア」のようです。
外注ではないのですが、うちの会社でも「ニアショア」しています。例えば大阪のクライアントから仕事を請けて、それを九州の拠点で開発したりとか。聞いた話によると関西・関東圏の激戦区(?)では、なかなか人財(≠人材)が集まらない傾向にあるらしいです。
人事や予算的な要素はサッパリ分からない(一開発者には不可侵な領域のお話な)ので、それはさておき日本語が通じるからって「ニアショア開発」が上手くいくかと言えば……そんな事ナイナイ。
問題点をいくつか。
- 今まで「ニアショア」をやった事が無い為、運用ルール等が整備されていない。
- クライアント→大阪のブリッジSE→九州の窓口→九州の開発者と情報が経由する為、クライアント⇒九州の開発者間で正確に情報伝達されない。
- 相互理解が足りない。
解決策としては、
- 運用ルールの整備。
- 技術的な話の出来る九州の開発者を大阪に置き、クライアントとのミーティングに参加させる。
- 大阪で流れる噂を九州の人間にリークする。
- 「大阪の事は大阪、九州の事は九州」と決め付けずに、お互いの事情を考慮し行動する。
「仕様変更が発生するかもしれない」という噂を予め知っておけば、イキナリ変更になりましたと言われるよりはストレスが溜まらないで済むかと思います。人間って先が見えない道ほど辛いものは無いです。
あとブリッジSEが「なんで3日あって出来ないの?理論的な説明をしてよ」って言っちゃうのはどうかなぁと思っちゃうんですよね。「なんで3日あって出来ないの?ひょっとして先日の仕様変更の対応が遅れてるの?」くらいの心遣いがあっても良いかなと。工数削減が呪文のように唱えられていますけど、1つのプロジェクトはそんなに短くは無く、長いお付き合いになるのが前提なので、あまりトゲが立たない様にして頂けたらなぁ、と思います。
何を甘い事言ってるんだと言われるかもしれないですけど、
やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
くらいのぬるさが僕には丁度いいです。