ネタ元:WiX ? .NETアプリのインストールパッケージ作成ツール
VS2012 には、VS2002から2010まで搭載されていた VS Setup プロジェクト(以下VSI)が無くなりました。
これ自体は、たぶんおいらのブログでも書いてる気がします...と、思って見返してみたけど、[vsi]偉い人が言ってるのね。。。くらいだったw
ってことで、気を取り直して...今の日本で現実的な選択肢としてとれるものは以下のものですね。
まずは、InstallShield シリーズ。開発の現場によっていろいろだと思いますが、選択肢としては
- InstallShield Premier Edition
- InstallShield Professional Edition
- InstallShield Express Edition
- IntsallShield Limited Edition(VS2010 Pro以上を導入時のみ導入可能)
の4種類になります。もっとも、Premier Edition は世界展開しているような開発でもない限りは必要ないと思いますので、通常はPro/Express/Limited の何れかになると思いますが。
このうち、VSI の直接的な移行先にあたるのは、Limited Editionになります。いずれのエディションを導入した場合でもコンバート機能がついてくるそうですが、Limited Edition は、VSのPro以上を購入している場合のみ導入窓口がある製品なので、Express シリーズや旧製品(VS2008まで)のユーザーは導入手段がありません。
また、InstallShield シリーズでは唯一無償(ただし別途ユーザー登録が必要)で導入可能な製品でもあり、インストールベースで言えば今後一番多くなる可能性を秘めた製品と言えます。
その他の製品の詳細については、http://www.networld.co.jp/is/main.htm を参照してください。
大雑把に半年~1年に一度くらいの割で大きな更新(バージョンアップ)があるので、導入タイミングなどは考慮が必要になる場合もあります。
あとは、何と言ってもライセンスが結構きつい(作成したものの配布は自由ですが、作成環境は強い制約を受けます)ので、そのあたりも導入障壁になりがちな場合があります。
もう一つは、このブログではおなじみの WiX(the Windows Installer XML toolset)。こちらはマイクロソフト初のオープンソースとして(ry
WiX 3.6(Stable Version)から、Visual Studio 2012 に正式対応しています。また、インストーラを作成するだけ(CAのDLLなどは作成しない)のであれば、VS-Shell 環境でも開発可能です。
MSDNなどでインストール周りの情報が出ると最近では、WiXのソースで該当部分の情報を書いていたりすることがあるので、導入しないまでもある程度知識を得ておくと、ISを利用する場合でもインストーラ作成は容易になります。
あとは。。。そうですね。最近の導入障壁の一つとしてはアップデート周りかな。
パッチ(msp)の提供を行いたい場合は、InstallShieldでのサポートはProからになります。Express や Limited はツールサイドでパッチの作成を考慮していないため、単純なファイル更新以外ではパッチを作成できない場合があります。これはVSIでも同様だったので今までVSIでやってたところには関係ない部分でもありますけど。
WiXでももちろんパッチは作成可能です。インストーラはIS(ExpressやLimited)を使い、パッチはWiXで。。。なんていうことももちろん可能です。パッチだけIS-Proなんてこともできますけどねw