俺が籍を置いている会社は、大阪のY社である(東京事業所設立に当たり社員募集というので応募したが、採用から一年、未だ設立の兆しは無い)。
Y社から、東京の本郷にあるS社に派遣されており、昨年の10月まではS社のオフィスで勤務していた。
それから今まで、仕事は一続きなのだが、今はS社の発注元である渋谷のU社に常駐して働いている。
ちなみに、昨年まではY社とS社の間に仲介会社のA社が入り、俺はS社に対してはA社の社員ということになっていた(今はY社とS社の直接契約)。
ま、U社とかA社はここでは関係ない。
先日、月報のようなものをS社に送る機会があった。
既に言ったように、俺はY社の社員ではあるが、もう一年以上、S社のチームに入って働いている。
また、Y社は大阪にあるため、Y社の社員とは半年に一度程度しか顔を合わせる機会が無い。
言ってみれば、Y社よりもS社のほうがずっと身内な感覚である。
メールの相手であるS社のW氏のことも、ずっと「Wさん」と呼んでいる。
その感覚で、「Wさん、○○(俺の本名)です」という書き出しで送ってしまった。
だが、そのメールはY社にもCCすることになっており、それを見たY社のKは、「対外的なメールなのだから、『S社 W様。Y社の○○です』と書け」と言うわけである。
なるほど、正論ではある。そういえば社会人一年目のとき、そういう書き方を習ったような覚えはあるし、Y社とS社の間にA社が入っていたころは、S社ではなくA社に送っていたのだが、その時は「A社 ナントカ様(名前は忘れた)」と書いていたと思う。
気の緩みが出てしまったと言えば確かにそうであろう。
だが、繰り返すように、俺にはY社よりもS社のほうがずっと馴染んでおり、今でも口頭で話をするときは「Wさん」と呼ぶわけだ。
まぁ、次回からは改めようとは思うが、どうもしっくり来ないのである。