eπi+1=0という数式がある(eiπと綴る方が一般的なんだろうが、何故敢えてこの順番にしたのかは…わかるね? いや、わかんなくても関係ないけどさ)。
自然対数の底e、円周率π、虚数単位i、そして乗法の単位元である1と、加法の単位元である0という、数学で非常に重要な、しかも、まったく異なる経緯によって発見された定数が一堂に会するこの数式は、「人類の至宝」とまで言われるほどに美しいとされている。
まぁ、式の意味は、この際どうでもよろしい。
この式についてぐぐっていたところ、はてなで、どうしてもこの式の美しさがわからないという人がいた。
いや、わからないことを責めようというのではない。だって俺にもわからない。
この式の美しさは、わかる人が分からない人を見る時は「なんでこんな感動的なことがわからないんだ!」と嘆きたくなるようなものなのであろう、たぶん。
この式が美しいという主張は、「LISPは美しい」という主張を連想させる。
LISPのコード例は、Wikipediaでも参照して頂きたい。そこにも書いてあるが、「Lots of Irritating Superfluous Parentheses(過剰でいらいらさせる大量の括弧)の略」だと揶揄されるほどにカッコが多い。
正直、「こんな言語のどこが美しいんだ。読みにくいだけだ」と思うのだけれど、さっきの数式と同じで、理解できる人には美しく見えて仕方がないのだろう(おそらく、LISPerにはC#なんか無駄だらけに見えるに違いない)。
まぁ、読みやすいかどうかには慣れが関与することを考慮しても、おそらく読みやすさと美しさにはあまり関係はない。
そこまで美しいと賞賛される言語に、興味が全くないわけではないのだけれど、どうもとっつきにくいんだよなぁ…と考えている昨今。
別にオチはない。