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絵画はこっち。

だいめいなし。

WindowsOSを普段使っている。

マイクロソフトが新しいOSを出すたびに賛否両論、非難ごーごー沸き起こるのは仕方ないと思う、何といっても利用者が多すぎるのだ。十人十色。10億人使う人がいれば10億通りの意見がある。英語が話せると10億と話せるという意味のわからないCM並みだ。

普段は、開発をいろいろとやっているし、WindowsOSを対象として家族を食わしているし、家でも会社でもWindowsOSを使っている。家ではAppleのOSも使っている。今借りているOSはLinuXだし、仕事で使うOSは国産のホスト系OS(それはもう純粋にベンダーガリガリさんだけど)

だから、どれが好きだともいえないし、毎日使っているWindowsOSに嫌悪感を抱いているわけでもない。でも、自宅のMacはスタイリッシュだし、妻にも簡単に使えるし、何よりも「OS」という一般ユーザーにとって、本来あまり意識せずにすむべきところに力を注がなくてもよいというところは気に入っている。

何か新しいことをしようとすると新しいパソコンを買い替えなければいけない場合が多い、というところは気に入っていない。特に、財務大臣の妻からすると気に入らない。右クリックになれた妻にもちょっと説明が面倒なことがある。

言い訳がましいことを書いたけど、はっきりいって家庭で使うとしたらVistaOS(の一部機能)は最悪だと思う。すべてが気に入らないわけではない。無線アクセスポイントを探すとか、お気に入りな点は数々ある。画面が半透明になる必要は感じないけど、切り替えのときに画面のないような小さく(あまりにも小さすぎるが)表示されるのは気に入っている。この先、利用者が格段に多いWindowsを使っていれば(OS切り替えの慣れは面倒だけど)間違いないんだろうなーとも思う。

どこが気に入らないか?それは本当に数々の記事でも叩かれてきた部分である。

何も知識のない人にとっては「このプログラムを動かしたのは本当にお前さんですか?」なんて、はっきりいってうざい。「この食事の代金を払ったお金は、本当にあなたのお金ですか?」って聞かれているようで鬱陶しいし、失礼だと思う。

それが、私みたいな一般人には理解できない「管理者権限」とか、そのあたりの事情で確認を求められるのはわかる。ウイルスとかなんだとか、よくわからない部分で利用者を守るためであることもわかる。ありがとう。

でも、それが分かるのはWindowsOSの利用者の中でも(今のところ)ごく一部だけではないか?と私は思う。WindowsOSを使う上で「管理者権限」とかそのあたりを理解している人が一体利用者の何割を占めるというのであろうか?

第一、その「本当にあなたなんですか?」といって、クリックする人が「人間かどうかわからない」ということを忘れているような気がする。大枚を叩いて買ったパソコンには好む好まざる関係なくWindowsOSが付いているのだ今は。

たとえそれが、人間じゃなくてうちで飼っている犬でもクリックくらいはできるのだ。バシッと。悪い人が嘘をつきながらクリックしても、それを信じるしかないということだ。

それを「人の判断」に任せている時点で現代技術の限界を見せているように思えてならない。

まったくの性善説に基づくか、性悪説を基にしてこうせざるをえないと判断したのか、そのあたりの話になると私は議論についていく自信がないし、するつもりもない。面倒だから。

こうした処置を施さざるを得ない現実、を押し付けられたからそうした、と言われれば確かにそうかも、と認めざるを得ない。

どのOSがベスト、これしかない、これ以外は認めない、というものはどこにもないと思う。もちろん今のところという意味だ。そして、この先そういうOSが出るかもしれないし、ずっと出ないかもしれない。

個人的な希望としてはあのOS,このOS、とあれこれ進化の過程を試してはみたいが、少なくとも「お前は本当にこのプログラムを動かしたのか?」というメッセージで一々画面が黒くなって妻や、親戚から電話がかかってきて質問されるような機能だけはごめんだ。

私の身の回りのユーザー100%が、今クリックしたものが「プログラム」なのかどうかもわからないし、もちろんその操作が必要なのか、自分自身でやったことなのか、も分からないのだ。100%と言ったのは、その機能について理解できた人が少なくとも私の身の回りは一人もいなかったことから求めた数値だ。

そうしたユーザーが悪いとは言わない、むしろそうしたユーザーがほとんどを占めるという統計的事実があるとすれば逆に「ユーザーはその機能を必要としない正常なユーザーだ」と言えるかもしれない。もちろん、そうした機能が結果としてユーザーの利益を守っているとしてもだ。

 

もし、この記事を読んでマイクロソフトに意見を言える人(マイクロソフト内部の人、MVPの人とか)がいれば、是非この機能についてうちの祖父が毎回電話をかけてくる(どこの聞いていいのか分からない,誰かに聞かないと使えない)という事実を伝えてほしい。

 

おじいちゃん、その将棋ソフト(AI対戦)はインストールしてもきっと大丈夫です。

つうはんせいかつTwo-You

投稿日時 : 2008年3月16日 22:05

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# re: だいめいなし。 2008/03/16 22:47 ちゃっぴ

現状では、どの application が安全か?という区別を機械的にするのは非常に難しいんです。はっきりいって専門家ですらすぐにわかることは少ないでしょう。そんなものを user に判断させるのは酷すぎるという意見はごもっとも。
まあ、やっているのは user への責任転嫁ですね。

では?判断させる機会が全く無いのがいいのでしょうか?以前の OS ではそのような dialog が表示されませんでした。その結果どうなったでしょう? Malware が氾濫しましたね。意味無いことのように思えても再考させることは現実的は大きな効果を生むんです。

ではどうしたらいいんでしょう?

User としては鬱陶しい。でも、悪意のある software は塞がないといけない。User に判断なんてできない。

誰かがその判断を代行してあげないといけないんじゃないかと思います。要はその application に対し誰かがちゃんと審査してそれを通った印を埋め込む。そんなことが必要なんじゃないかな?と思う今日この頃です。

でも、現実的にはかなり大変です。というのは公開されている application がすべて有償ではありませんから。審査するのにも費用が必要ですから。その費用をどうやって捻出するか?難しい問題です。

ここまでは application の導入の話。

UAC に関しては別です。Computer を使って行う作業の大多数は管理者権限なぞ必要ありません。例外として挙げられる筆頭が application の導入とか初期設定になりますかね。逆にそこが済んでしまえば管理者として作業することなんて非常に少ないです。

その場合、dialog を表示して警告することには非常に意味があります。少なくとも、普段扱っている application では管理用のものを除きほぼ必要ないでしょうから。

でも、一番の問題は何もわからない user が管理者であることが必要とされる環境そのものなんです。そういう user にとっては提供されるすべての機能が必要とされるわけではなく、一部の application のみ扱えれば OK という人も多いはずです。

そういった場合、制限は大きいが thin client のようなものを使い管理はちゃんとした管理者にゆだねる。そちらの方がよいと思います。

ただ、問題なのはそういったものがほとんど提供されていないこと。もっとあってもいいんじゃないか?と正直思います。

十年後には変わっているんじゃないかな?

# re: だいめいなし。 2008/03/17 9:15 R・田中一郎

僕も最初は UAC テラウザス! と思いましたが、MS のセミナーを聞いて考え方が変わりました。
理由は、ちゃっぴさんが既にあげられている通りのことです。

しかし、毎回確認するという方法は「現時点では」ベストな方法かもしれないけど、今後もそうだとは思わないです。

# re: だいめいなし。 2008/03/17 10:22 シャノン

最近、いくつかのIT系サイトで、「Vista SPなし vs SP1」とか「Vista SP1 vs XP SP3」といったベンチマーク対決をよく見る。
どうも世の関心は「どれが一番速いか・軽いか」に重きが置かれているようだ。
俺はそれを見ると「速さだけが全てなのかよ」と思ってしまうけれど、プログラマでもない人にはそうなのかもしれない。

ちょっと前に「Windowsプログラミングの極意 歴史から学ぶ実践的Windowsプログラミング!」っていう本を買って、最近読んだ。
この本には、Windows 開発の裏話がいろいろ書いてある。

リファレンスに明記していない、プログラマがよく言うところの「実装の詳細」を解析して、それに依存しているプログラムがある、という話がよく出てくる。
そんなのはやるべきではないことなのだから、実装の詳細が変わってプログラムが動かなくなってしまったとしても、それはプログラムが悪いのであって、Microsoftはやるべき変更はやればいい。
素人考えではそう思うのだけれど、「そのソフトウェアが動かないなら新しいWindowsは買わない」という顧客が少なからずいるために、その実装は(そのプログラムを動かし続けるためだけに)維持されなければならない、のだそうだ。

Microsoftでは働きたくないな、と思った。

# re: だいめいなし。 2008/03/17 12:29 暗黒もしもし(表)

だいなし。まで読んだ。

# re: だいめいなし。 2008/03/17 16:24 さかもと


確かに「今の時点」でベストなのかも知れませんねー。
まだまだこのあたりの技術というか概念そのものも発展途上にあると思います。

あれこれと失敗したりしながら徐々に良くなるしかないでしょうね。いや、この件が「失敗」というわけではなくwww



# re: だいめいなし。 2008/03/20 16:22 やまだ

#以下、エントリ内容とかコメントへの反論とかでなく、ちょっと考えたこと。

「つかえねーよ、うっとおしい」
「これ以上のことできねーんだから、文句つけんな」
とか言っても始まらないので、じゃあ何ができるかを考えてみた。

よくわからないソフトが横行していて、
それを確認もなくインストールしてしまうのは問題で、
だからといって都度ユーザに確認させるのは負荷が高い、と

だったら、インストール可不可チェックの代行業者がいてもいーんじゃないかと。
#ウィルスチェッカーと同じノリで。
で、業者ごとにブラックリストとホワイトリストを持ってて、それに基づいてインストールの可否を判断する。
個々のソフトについてのインストールの可否はユーザが判断できないけど、その代行業者に対して信頼できるかどうかで判断する。

とかってできないもんかなぁ、と。

# re: だいめいなし。 2008/03/21 22:41 さかもと(笑)

>やまだっち

おぉ!
それは良いアイデアだと思います。
いや、本当に。

そういう機関とかを各ベンダーが資金出し合って作ればよいのにと。

フリーソフトの類とかいちいち検証するのは大変だろうけど、方法としては良いかと。

# だいなし。 2008/03/25 4:37 やまだ

> そういう機関とかを各ベンダーが資金出し合って作ればよいのにと。

わざわざ作らなくても、ウィルスチェックのプログラム作っている業者なら、かなりインフラは整っているんではないかと。
あとは、認証した業者に OK ボタンを押させる手段さえ提供すればよいだけのような気も。

> フリーソフトの類とかいちいち検証するのは大変だろうけど

自作ソフトまで対象に入れると、すべての検証は無理だと思うけど、それはローカルにホワイトリストを持たせることで対応、とか。

# re: だいめいなし。 2008/03/25 16:57 さかもと画伯

>やまだっち

>>かなりインフラは整っているんではないかと。

確かに。
トレンドマイクロとか大手が組めばできるでしょうねー。
あとはマイクロソフト謹製の何かで。

なんにせよ、今のVista方式はそのうち崩壊するような予感・・・。

# 一般家庭向けの thin client のすすめ 2008/07/07 0:22 ちゃっぴの監禁部屋

一般家庭向けの thin client のすすめ

# re: だいめいなし。 2008/07/07 21:46 Jitta

vista b1 以前は、もっと頻繁に昇格ダイアログが表示されていたようです。それに比べると、かなり「改善」しているそうです。
 この辺の、セキュリティに絡む話は、nda 契約の下でも出してくれないですね。直接つつけば、何か聞けるのかもしれませんけど。


> だったら、インストール可不可チェックの代行業者がいてもいーんじゃないかと。
 まずは、開発者に、署名を付けさせること、です。署名によって、「ビルドされてから、改ざんされていない」ことが保証されます。
次に、署名によって、誰が作ったのか、わかります。
その「誰か」を信用する/しないは、ユーザが決定権を持ってもいいと思います。

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