昨今、「煮詰まった」の誤用が、耳に付きます。頻度が増加しているように感じます。
日常会話でも聞きますし、テレビでも、使う人がいます。
以前、「重複」を「じゅうふく」ということを書いたのですが、それよりも、違和感が強いです。
明らかに「行き詰まった」事を「煮詰まった」と表現しています。
以前にも書いていることですが、言葉は変化するものだし、止めようがありません。ギャル語やギャル文字は何時の世もあるし定着しないので、害は感じません。しかし、公のメディアの場合は、校正機能が働いて欲しいと思うのです。間違いを増長するのは頂きません。校正部門を持つ新聞や出版社の場合でも、すり抜けて出回ることもあります。バグと同じような感じがします。
時代劇は時代考証が関わっているらしいですが、時代背景や物は不自然な部分が多いようです。こちらは過去ドラマなので害は少ないです。しかし、現代ドラマやニュースなどの現代語で誤用を連発されると、言葉変化の速度が増長されます。言葉校正はキチンとして欲しいと思うのです。
批判的に書いたのですが、私自身が誤用しているのに気づいていない言葉も多いです。...orz.
紹介者の無い一見客を「フリーの客」と思ってました。これは「振りの客」のことでした。概念に共通感があるので、旨い誤用だと思います。結局は、人のアラは目に付くが自分のアラには甘いというとかもしれませんね。もっと辞書を引かねば。