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2008年9月25日

アルゴリズムであるとか、アーキテクチャというのは、必ずメリットとデメリットがあります。

プログラマは前提条件に合わせてメリットが活き、デメリットは表に出ないように考えアルゴリズムの選定します。アーキテクトがフレームワークやアーキテクチャを選定する時も同等です。

「大規模プロジェクトではどうするか」を考えるより、「大規模にしないためにはどうするか」を考えようというエントリに対し、私はネズミかゾウかではなくて、肥満か筋肉質かだろうと答えたわけですが、さて、では筋肉質なシステムとはどんなシステムか?という話になります。

思うに、筋肉質なシステムというのは、選定したアーキテクチャなり、フレームワークなりのメリットが活き、デメリットが隠れるようになっている、そんなシステムのことではないでしょうか。

だから、それが例えばCOBOLで新規開発という話だったとしても、「過去資産を活用する」というメリットが大きく、その過去資産の活用のための工数がデメリットにならず、過去資産を流用することで未来の保守の工数が嵩むといったデメリットもでない、というなら筋肉質と言えましょう。

通常は、このメリット・デメリットを秤にかけて、相応にメリットが大きいという状況でないといけないわけで、東京海上の例では、本当にデメリットは小さいの?と疑問に思うわけです。

さて、ではJavaのフレームワークの中ではすっかり枯れた技術という評判のStrutsはどうなのでしょうか?Strutsは初出が2001年と古く、近年のAJAXなどの対応を盛り込むにはマッチしないフレームワークだと私は評しています。非同期通信を伴わない、単純なWebシステムで工数を抑えて機能を量産するというなら、それなりにメリットは活きるでしょうし、デメリットは隠れるのではないかと思います。

これはStrutsに限らず、PHPやRubyでの開発でも、状況によってはメリットは活きず、デメリットが表出することになります。そうしたミスマッチな選択をしたプロジェクトは、その無理から脂肪のような無駄なソースが膨らみ、デメリットだらけとなってしまうことでしょう。私が選定するならFlexなどのリッチクライアントとかかなぁ。ユーザ容貌的にそちらの方がマッチして贅肉が少なくなる気がしますね。

posted @ 23:16 | Feedback (56)