Programming SHOT BARへようこそ。
今日はIT業界に根付いている小人さん伝説の謎に迫ります。ネタバレしたくないひとは読まないでください。
人間の記憶の構造
最近よく思うのですが、脳みその記憶域の構造はパソコンのそれによく似ています。
パソコンの場合、キャッシュメモリ - メインメモリ - ストレージといった多段階の構成をしており、
前ほどアクセス速度が速く、後ろほどアクセス速度が遅い。しかし、前ほど容量が小さく、後ろほど容量が大きいのです。
人間の脳みそも同様の構造をしているように思います。
作業中に考えている際使う領域は狭いのですが、長期記憶などは膨大な記憶容量を誇ります。
しかし、作業を切り替えるには頭の中身の切り替えも必要で、ぜんぜん違う作業に移行する際に
頭が切り替わるまでしばらく時間がかかります。
また、長いこと触れていなかったことは思い出すのに非常に時間がかかります。
これらの経験則から、脳みそにもワークエリアであるキャッシュメモリ、
作業の切り替えの際にスワップするメインメモリ、
そして使わなくなった記憶を残しておくストレージとの3段構成があるように思えるのです。
人間の記憶容量
さて、人間の記憶容量の方はどうでしょうか?
私の経験則では一度に思考に納めることができるソースコードは約1000step程度です。
それ以上の容量は脳みそにどうも入りきらない。いったん思考を切り替える必要が出てきます。
比較的短期間に思考が切り替えられるソースの範囲は1万step程度。
それ以降の範囲についてはいったんソースを読みながら仕組みを思い出す手間がかかります。
容量については当然、個人差もあることでしょう。
また、正確な容量を測るには結構がんばって実験しないといけないと思います。
小人さんとの出会い
IT業界における小人さんとは、「知らないうちに作業をしてくれる妖精のような存在」として知られます。
私の場合、日産1000stepほどのペースで半月ほどコーディングすると小人さんに遭遇できました。
作った覚えがないのにクラスが出来ている。まったく書いた覚えがないのだけど@autherは自分の名前になっているし
コーディングスタイル、コメントの書き方、ロジックの組み方の癖といったものが自分そのものなのです。
作った記憶が脳の容量オーバーでストレージにスワップアウトしてしまったのですね。
小人さんに出会うもうひとつの方法は、朦朧とした状態で作業をすることです。
デスマーチ中に遭遇することが多く、こちらの小人さんはいたずら好きで、
しばしばバグをもぐりこませては人を困らせる、ちょっと困った存在です。
小人さんに出会うなら、是非、前者の小人さんに出会うようにしてください。
投稿日時 : 2007年10月10日 19:21