先日、別の記事で「血液型による性格判断」の話題が出て論争になっていました。良い機会なので私なりの考えを書いてみようと思います。私の考えを言う前にとりあえずこれを皆さんにやって頂きたいと思います。やられた方の 80% が『合っている』と答えた、究極の血液型心理検査です。
究極の血液型心理検査
ご存知の方も多いとは思いますが、まあそういうことです。
血液型別の性格診断や占い、わかりやすい実例を挙げるなら B 型への異常なまでの偏見には何ら根拠はありません。そもそも血液型がここまでキッチリ分かれている国は日本と東アジアのいくつかの国だけです。血液型別の性格診断や占いを文化として持っている国は、日本・中国・韓国・台湾くらいなのだそうです。他の国で同じことを言ったら鼻で笑われることでしょう。(フランスはギリギリセーフみたい)
たとえば、ブラジルではこういった文化は一切ありません。純ブラジル人はすべて O 型であることは有名ですね。さてブラジル人が全員いわゆる O 型人間と言い切れるのでしょうか? 言い切れませんよね。さらに自分の血液型を知らない人は世界にゴマンといます。アメリカでさえ数割の人が『俺の血液型? そんなもの知らないよ』と言います。興味すらないのです。
とにもかくにも反論できるネタが多いのが実情です。といっても反証になるわけではありません その前に血液型による性格診断を立証して頂かないといけないわけですが、挙げられたとしても統計的根拠程度のものでしょう。少なくともバーナム効果の立証は、血液型によって一個人が絶対にそうであるとは言えない根拠、ひいては血液型で性格が決まると思い込んでいる人への反論にはなるでしょう。
そりゃ個人的な趣味の範囲でしたら個人の自由です。これを相手に押し付けたり、勝手に相手の性格を決めてしまうのがいけないのです。言われた側 (特に B 型の人) にとっては無根拠で納得できないでしょう。ピンと来ない方は以下のような言い回しをされたと想像してみてください。B 型でなくとも (その根拠のない無論理な決め付けに) 腹が立ちませんか?
- 何か悪いことが起きた時に『どうせ犯人は B 型の人間だろ』(小学生の時、そう言っていた痛い先生がいた)
- 逢ったばかりなのに『あなたは B 型だから、私とは気が合わないね』(一方的にコミュニケーションを遮断する)
- 相手には何ら非などないのに『私 B 型の人とはお付き合いできないの』 (これ、私の周りに多くて腹が立つw)
- 恋人とケンカした時『やっぱり私は B 型の人とは合わないわ!!』 (これも多いです。そして、痛さ 100 倍w)
根拠なきことで相手から遮断されたらどんな気分になるのか考えて頂きたいです。考えられないという人には、次の言葉を贈ります。
『あなたは ○ 型だから、無論理で頭が悪いのですね』(○ にはあなたの血液型をどうぞ)
え? ひどいですか? でも B 型の人に向けられている無根拠な偏見と何ら変わらないことです。例として挙げた対話内容は確かに極端な例です。しかしここまで極端でなくとも B 型への偏見は言うべきではないです。
先日論争になりそうだったのは『この人は、絶対 B 型ですよ。僕の超偏見ですけど (超簡略)』という書き込みが発端でした。これ "偏見" という言葉で「ネタ」にしようとしたのでしょう。しかし多くの人を全体視した発言に加え "絶対" という前置きがあり、最後の "僕の超偏見" があまり意味を成していません。ご本人は "この人" と書いており、特定の人を貶めようとしただけで悪気はなかったと思います。ですが閲覧している B 型の人が「B 型 == こういう人が多い」という解釈をしてしまうのも無理のない状況でした。こういった無根拠な決め付け (血液型に限らず) に対してトラウマに持っている人の気持ちを考える必要があるのだと思います。くどいようですがご本人には悪気はなかったと思います。
もちろん B 型の人でも『いつものことだ』『くだらない』だけで済ませる人も多くいるでしょう。しかしながら、それは『運が良かった』とくらいに思った方が良いでしょう。あなたが「一流のギャンブラー」でないのならば、身勝手な偏見を口に出して言わないことです。たとえそこに該当者がいなくとも (無根拠な決め付けを見て) あなたのことを白い目で見ている人がいるでしょう。
たとえば、半年ほど前に某大企業に営業に行った時のお話ですが。
先方『○○さんって、血液型何型ですか?』
自分『え? は? A 型ですけど?』
先方『良かったー。私 A 型の人でないとダメなんですよ!』
30 代後半の立派な大人が何を言ってるのかと呆れました。この時、私以外にも白い目がいくつかありました。