今さらですが「世界にひとつだけの花」についての考察です。
というか、絶頂期には絶対に書けないネタなので、今さらになったのですが。(^-^;)
私は最初にこの曲を聞いた時、妙な違和感を覚えました。
この歌は、そういうことが言いたいんじゃないだろうけど、
危険な考えに結びつきそうだなぁ... 的な違和感です。
この曲を非難するのは簡単です。
検索してみると、非難しているサイトはゴマンとありました。
ただ、世の中ではかなり絶賛されているのは事実であり、
歌詞を抜き出して、煽って「はい終了」では建設的とは言えません。
この歌はそういうことが言いたいのではないと、私は "理解" しています。
それを初めに断らさせて頂き、危惧しているという意味で書きたいと思います。
まず、概要から話した方が良いでしょう。
すごく大雑把になりますが、この歌を素直に解釈すると、
才能ある人、頑張っている人を非難しているように聞こえてしまいます。
要するに「それぞれ違うのだから、頑張らなくていいじゃん」的な問いかけに聞こえるということです。
むしろ、何かのナンバーワンを目指すことに、否定的にすら感じてしまう部分が目立ちます。
ある分野でナンバーワンを目指すこと、競争することは決して悪いことではないハズです。
争う == 悪という図式は、人間の「努力」に多少なりとも否定的で怖いものです。
人間というのは、誰かがいるから頑張れる生き物だと思います。
それは大切な人だったり、絶対に負けられないライバルだったり様々でしょう。
SMAP も、競って今の地位にいるハズです。
決して「その SMAP が歌ってちゃ、説得力がない」だとかそういうことは言いません。(^-^;)
どんな生物だろうと競って生きていますし、それは悪いことではないと言いたいのです。
さて、頑張っている人、才能ある人が、
「お前ら、それぞれ違う人間 (オンリーワン) なんだから、均等な給料だ」
と言われたら、きっと怒る人が大半でしょう。
中には「じゃ、頑張らなくても一緒だし、もう頑張らない」と言い出す人もいるでしょう。
"均等" は、"平等" や "公平" とは似て非なるものです。
ここで、日本語的におかしいと感じた方もいるでしょう。
「それぞれ違うんだから、均等な給料だ」
これは、内容もさることながら日本語的にもおかしいんです。
「違うのだから」こそ、均等な評価などできないハズです。
均等な評価ができるのは、むしろ「同じだから」の時が正しいでしょう、これは...
それなのに僕ら人間は どうしてこうも比べたがる?
一人一人 違うのに その中で 一番になりたがる?
ここにあたると思います。
違うのだから、1 番になりたがるんです。
もし書くならば「同じなのに その中で 一番になりたがる?」が正しい日本語でしょう。
それと「僕ら人間は」と言っていますが、人間に関わらず生物はそうだと思います。
人間に対して否定的な部分ですが、「比べたがる?」のは自我があるからであり、
自我のない生物と、自我のある人間と比較してどうこうはできないと思います。
同じものはない から ナンバーワンにならなくてもいい
同じコトを書きますが、同じものはない "から" こそ、比べられるんです。
コンビニに行って、同じ商品を見て、どちらかが良いのか比べられますか?
違う商品だからこそ、比べられるハズです。
それと「ナンバーワンにならなくてもいい」が上を目指す方に対して否定的です。
これが「ナンバーワンになれなくてもいい」なら判ります。
頑張った結果なれなくてもいいじゃないか? ということになるのであれば...
花屋の店先に並んだ いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね
まず、花屋に並んでいる以上、どれも綺麗に決まっていると思います。
野原にある花を無視している時点で、少しこれは頂けないと感じました。
この歌で 1 番問題だと感じたものが、ここにはあります。
それは、この歌で言いたいであろう趣旨を、自ら否定している ことです。
店先に並んでいる... 選別されてしまっている ことを認めちゃってます。
それって、大雑把ながら 順位 がついているんじゃないでしょうか?
ちなみに、野原で咲く花は枯れないようにと「競って」ます...
一方が枯れて、一方が綺麗に咲き乱れている、そういう情景を無視しちゃうんでしょうか?
そのために「花屋」にしたんでしょうか?
売れ残っちゃえば、処分されてしまう現実もありますが...
「花屋」「花」「きれい」と綺麗な表現が並んでいるだけのように思えてしまいます。
ここからは擁護です。
おそらく、この歌で 1 番言いたいのは、
一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
ここだと思います。(だから「花」という比ゆになってしまい無理が出た?)
これは大いに賛成です、それぞれ好きな分野で花を咲かせれば良いのです。
おそらく、この部分があるからこそ、曲全体として何が言いたかったのか、
皆さんは感じ取ることができ、絶賛しているのではないでしょうか?
もし「曲調や単語がきれいだから」という理由で、絶賛している人が大半であれば、それまでですが、
そうではなく、この部分から脳内補完できているのであれば、全然問題ないと思います。
もっとフォローします。
歌詞というものは、くどくならないように無茶な要約や省略をすることが多々あるようです。
今回も要約が局所的だったために、誤解され易く伝わる部分があるのではないかと感じました。
花屋さんの表現は矛盾していますが、「種を持つ」にかけたくて
綺麗なイメージのある "花" を出した以上、仕方がなかったと考えています。
決して「頑張るな」という歌ではないことを祈りつつ長文終了です... (・人・)
ああ、かなり恐ろしいことを書いています... (;_ _)
SMAP も槇原さんも嫌いじゃないんですよ...
私は「頑張っている人」や「才能ある人」を尊敬しています。
その尊敬している方々を、否定されたような気がしてならなかっただけなのです。
最初はそこからスタートしましたが、今は色々と噛み砕けて良かったと感じます。