第 2 段... というわけでもないのですが、会社でも某所でも話題になりましたのでちょっとだけ。労をねぎらう言葉として「ご苦労様」と「お疲れ様」があるのは皆さまもご存知かと思います。「ご苦労様」は同輩以下に「お疲れ様」目上の方に使ってらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
ところで「ご苦労様」「お疲れ様」というこの言葉、いつくらいに生まれたのでしょうか? 調べてみますと (定かではないものの) 古き時代の伝承するような業界などで、師匠と弟子または同僚の間で使われていたようです。一説によると昔は「ご苦労様」と「お疲れ様」を使い分ける習慣はなかったのだそうです。(別の説では「お疲れ様」が存在しないだそうです)
現代では、目上の方には「お疲れさま」と言うべきであり「ご苦労さま」は失礼にあたるというのが、もはや一般常識となっているようですが、先にも書いたように昔は使い分ける習慣はなかったわけで「ご苦労さま」が失礼にあたるとは限りません。現代人がそうしているようなのです。
ただ現代様式であっても目上の方に「お疲れさま」と単に言うのはダメなようです。細かい話ですが「お疲れさま "でした"」などが正解だそうです。確かに「お疲れさま」ですと「やあ、お疲れさん」と似たような響きになります。目上の方が目下の方に使う言葉です > 「やあ、お疲れさん」
以上より、目上だろうと目下だろうと「お疲れさまでした」を使っておけば、とりあえず問題はないという認識の方も多いようです。逆に「ご苦労さま」と「お疲れさま」を使い分けようとすると失敗することがあるので「お疲れさまでした」で通すのが無難。確かに一理あります。
しかし、年配の方で「お疲れ様でした」が失礼にあたると思ってらっしゃる方もいるようです。この方は「ご苦労様でした」が正しいと主張します。普段も「ご苦労様です」を一貫して使われているようです。さて困ったものですね。
以上の問題を払拭できる言葉が「失礼します」らしいです。「失礼します」というのは、自分が先に帰る時に使って良いですし、上司が先に帰る時にも使って良いそうです。しかし、現代でそれをやると '誤用' だと誤解されそうなのが難です。ためしに上司が先に帰るときに「失礼します」と言ったら不思議な顔をしていましたよ。