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Visual C++ 11 の おっかないイテレータ

Visual C++ 11 の新しい機能 のひとつに
「SCARY iterator(おっかないイテレータ)」てーのを見つけましてね。
なんじゃそりゃ? ってんで調べてみた。

#include <iostream>
#include <functional>
#include <set>
#include <typeinfo>

using namespace std;

int main() {
  set<int,less<int>>    a;
  set<int,greater<int>> b;
  cout << typeid(a.begin()).name() << endl;
  cout << typeid(b.begin()).name() << endl;
}

コレ↑をvc10(Visual Studio 2010) で実行すると:
class std::_Tree_const_iterator<class std::_Tree_val<class std::_Tset_traits<int,struct std::less<int>,class std::allocator<int>,0> > >
class std::_Tree_const_iterator<class std::_Tree_val<class std::_Tset_traits<int,struct
std::greater<int>,class std::allocator<int>,0> > >

イテレータ型の中に比較オブジェクト(とアロケータ)が埋め込まれてて、両者は別物です。

一方vc11(Visual Studio 2012)だと:
class std::_Tree_const_iterator<class std::_Tree_val<struct std::_Tree_simple_types<int> > >
class std::_Tree_const_iterator<class std::_Tree_val<struct std::_Tree_simple_types<int> > >

両者の型は同じなの。
ってことは、要素の型が同じなら(比較オブジェクト/アロケータがどうであれ)ひとつのイテレータを使いまわせます。

set<X,なんやら> a;
set<X,かんやら> b;
set<X>::iterator iter;
iter = a.begin(); // ok
iter = b.begin(); // ok

...なるほどね。
ときにこの" SCARY"なんだが、これの書かれたドキュメントN2980によると:

N2911 explains that the acronym SCARY “describes assignments and initializations that are Seemingly erroneous (Constrained by conflicting generic parameters), but Actually work with the Right implementation (unconstrained bY the conflict due to minimized dependencies).”
ぱっと見マチガイみたいだけどちゃんと動くからいいじゃない

てゆー、めちゃめちゃ苦しいアクロニムなんだとさ。

投稿日時 : 2013年1月11日 4:46

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# re: Visual C++ 11 の おっかないイテレータ 2013/03/14 15:05 howling

うわー…普段vectorとかmapとか使ってますから、
これは気持ち悪い感じしてしまいますねー…。
確かにパッと見間違ってます(というか、私のところはVS2010なので実際間違いなんですがw)けど、これで良くなるのかー…。

イテレータを普段使わない人の方が、これを見てしっくり来ると思います。
特に必要の無い限りは、これまで通りでいいかな…それはそれで問題ないわけですし。

# re: Visual C++ 11 の おっかないイテレータ 2013/03/15 6:07 επιστημη

range-based-for とか for_each + lambda とかのおかげで、
iterator自体そんなに表に出てこなくなってますしねー

# re: Visual C++ 11 の おっかないイテレータ 2013/03/15 12:57 howling

あー、そういえばそういったC#とかでしか無かった物がC++にも追加されたんでした。
中さんの話でもありましたね。勉強会で。

新しい物が出ているのに、あんまり使っていないのが実情です。
というか、C++/CLIにしたら、VisualStudio2010ではインテリセンス効きませんと言われてから、だいぶ手打ちです。
そういえばどんな書き方だっけ…?のうろ覚えが多いので、
お金払わないと無理(VisualAssistX)、というのは厳しいですね…。

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