東方算程譚

Oriental Code Talk ── επιστημηが与太をこく、弾幕とは無縁のシロモノ。

目次

Blog 利用状況

ニュース

著作とお薦めの品々は

著作とお薦めの品々は
東方熱帯林へ。

あわせて読みたい

わんくま

  1. 東京勉強会#2
    C++/CLI カクテル・レシピ
  2. 東京勉強会#3
    template vs. generics
  3. 大阪勉強会#6
    C++むかしばなし
  4. 東京勉強会#7
    C++むかしばなし
  5. 東京勉強会#8
    STL/CLRによるGeneric Programming
  6. TechEd 2007 @YOKOHAMA
    C++・C++/CLI・C# 適材適所
  7. 東京勉強会#14
    Making of BOF
  8. 東京勉強会#15
    状態遷移
  9. 名古屋勉強会#2
    WinUnit - お気楽お手軽UnitTest

CodeZine

  1. Cで実現する「ぷちオブジェクト指向」
  2. CUnitによるテスト駆動開発
  3. SQLiteで組み込みDB体験(2007年版)
  4. C++/CLIによるCライブラリの.NET化
  5. C# 1.1からC# 3.0まで~言語仕様の進化
  6. BoostでC++0xのライブラリ「TR1」を先取りしよう (1)
  7. BoostでC++0xのライブラリ「TR1」を先取りしよう (2)
  8. BoostでC++0xのライブラリ「TR1」を先取りしよう (3)
  9. BoostでC++0xのライブラリ「TR1」を先取りしよう (4)
  10. BoostでC++0xのライブラリ「TR1」を先取りしよう (5)
  11. C/C++に対応した、もうひとつのUnitTestFramework ─ WinUnit
  12. SQLiteで"おこづかいちょう"
  13. STL/CLRツアーガイド
  14. マージ・ソート : 巨大データのソート法
  15. ヒープソートのアルゴリズム
  16. C++0xの新機能「ラムダ式」を次期Visual Studioでいち早く試す
  17. .NETでマンデルブロ集合を描く
  18. .NETでマンデルブロ集合を描く(後日談)
  19. C++/CLI : とある文字列の相互変換(コンバージョン)
  20. インテルTBBによる選択ソートの高速化
  21. インテルTBB3.0 によるパイプライン処理
  22. Visual C++ 2010に追加されたSTLアルゴリズム
  23. Visual C++ 2010に追加されたSTLコンテナ「forward_list」
  24. shared_ptrによるObserverパターンの実装
  25. .NETでマンデルブロ集合を描く(番外編) ── OpenCLで超並列コンピューティング
  26. StateパターンでCSVを読む
  27. 状態遷移表からStateパターンを自動生成する
  28. 「ソートも、サーチも、あるんだよ」~標準C++ライブラリにみるアルゴリズムの面白さ
  29. インテルTBBの同期メカニズム
  30. なぜsetを使っちゃいけないの?
  31. WPFアプリケーションで腕試し ~C++でもWPFアプリを
  32. C++11 : スレッド・ライブラリひとめぐり
  33. Google製のC++ Unit Test Framework「Google Test」を使ってみる
  34. メールでデータベースを更新するココロミ
  35. Visitorパターンで遊んでみたよ
  36. Collection 2題:「WPFにバインドできる辞書」と「重複を許す検索set」
  37. Visual C++ 2012:stateless-lambdaとSQLiteのぷち拡張
  38. 「Visual C++ Compiler November 2012 CTP」で追加された6つの新機能

@IT

  1. Vista時代のVisual C++の流儀(前編)Vista到来。既存C/C++資産の.NET化を始めよう!
  2. Vista時代のVisual C++の流儀(中編)MFCから.NETへの実践的移行計画
  3. Vista時代のVisual C++の流儀(後編) STL/CLRによるDocument/Viewアーキテクチャ
  4. C++開発者のための単体テスト入門 第1回 C++開発者の皆さん。テスト、ちゃんとしていますか?
  5. C++開発者のための単体テスト入門 第2回 C++アプリケーションの効率的なテスト手法(CppUnit編)
  6. C++開発者のための単体テスト入門 第3回 C++アプリケーションの効率的なテスト手法(NUnit編)

AWARDS


Microsoft MVP
for Visual Developer - Visual C++


Wankuma MVP
for いぢわる C++


Nyantora MVP
for こくまろ中国茶

Xbox

Links

記事カテゴリ

書庫

日記カテゴリ

わんくま東京勉強会#56 LTふぉろー

昨年夏の横浜勉強会以来とーんとご無沙汰してたわんくま勉強会、おさしみぶりに顔出しました。日本マイクロソフト@品川新社屋に潜入したかったし。

…えー、中さんゴメンナサイ。Kinect Game DVDを一枚おシャカにしてまいました。この埋め合わせは必ずや。どうかご寛恕いただきますよう平身低頭 _o/L

今回はえムナウ御大プロデュースでWPF/Silverlightスペシャル。native屋の僕が付け入るスキなどあろうはずもなく、LTで茶を濁すことに。

LTやらせろと手ぇ挙げてはみたものの、肝心のネタを決めかね、あろうことか触り始めてわずか二時間のPythonでくっちゃべったわけですが案の定しゃべり足りんうちにTime Overコいてまいました。ちーと悔しいのでここでふぉろー。

Pythonは多重継承を許します:

class Base1:
  def fun(self):
    print('Base1.fun()')

class Base2:
  def fun(self):
    print('Base2.fun()')

class Derived(Base1,Base2):
  pass # なにもしない

とか書けばDerivedはBase1とBase2から導出されます。ここで:

d = Derived() # インスタンスをこしらえて
d.fun() # fun()を呼ぶ

とかやるとd.fun()はBase1.fun()とBase2.fun()のどっちが呼ばれるでしょか。
C++でこんなの書いたらどっちのfun()を呼ぶか決めかねてコンパイルエラーです。
かたやPythonでは動いてしまいます。

d.fun()されたとき、Derivedそれ自身はfun()を持たないので、基底クラスに遡って探しにいきます。メソッドを解決する順序:MRO(Method Resolution Order)はクラス定義時にカッコ内にに並べた順となります。

class Derived(Base1,Base2):

と定義したのでMROは:

Derived
Base1
Base2

の順となり、d.fun()はBase1.fun()が呼ばれることになるです。

MROの裏をかいてみましょうか。

class Base1:
class Base2:
class Derived1(Base1,Base2): # [1]
class Derived2(Base2,Base1): # [2]
class MoreDerived(Derived1,Derived2):

こんなコード書くとMoreDerivedのMROを決定する際に([1]と[2]においてBase1とBase2の順序が異なるために)Base1とBase2のどっちを先にするか決めかねてエラーになるですよ。

よーするにPythonの多重継承は単一継承に置き換えることで実現する"なんちゃって多重継承"と考えられます。だとすれば単一継承しか許さない.NETで実装したPython処理系:IronPythonが作れるのも頷けますです。

 

投稿日時 : 2011年2月20日 0:29

タイトル
名前
URL
コメント