VS2005になってから、DataAdapterだのSqlCommandなどは、ツールボックスにデフォで表示されないようになりました。一見すると、これらはレガシーなんでもう使うな、下位互換のために用意されているという印象を受けがちですが、私はそうは思っていません。全然、レガシーなんかじゃないと思います。現にTableAdapterなどの内部できっちり使われているのですから。
私はこう考えています。VS2005をより広く使ってもらうために、またより多くの初心者にやさしいように、まずは簡単に使ってもらえるように、TableAdapterやSqlCommandを隠したのだと。急遽、Express無料配布になったことにも、VS2005をより多くの人に広めようとする戦略が感じられます。もちろん、中上級者にとっても、工数が減らせるTableAdapterやSqlDataSourceは、即レギュラー入りの頼りになるメンバーでしょう。
しかし、いざという時の、ここぞという場合に渋い仕事をしてくれる、頼りになる代打の切り札がいます。それが、DataAdapterやSqlCommandなどだと思います。決してそれらはレガシーではなく、まだまだ現役なんです。だからこそ、初心者のみなさんには、TableAdapterなり、SqlDataSourceなりを覚えたら、次は素のADO.NETであるDataAdapterやSqlCommandも勉強してもらいたいと思います。きっと、あなたのVS2005というチームは、勝負強いチームになるでしょう。ここぞと思ったら、ツールボックスからSqlCommandを代打に送りましょう。