むぅ。。。わんくまブログのエンジン(.Textの独自カスタマイズバージョンなんだって)がまたこけた。。。わんくま68資料公開 の記事が直接参照できなくなってる(RSSリーダーなどであればエントリーもコメント表示も可能)。最後が質問で、ISとWiXのビルド時間のことだったんですが。。。
平たく言えば、単純にビルド時間だけを比較すれば、WiXに比べいろいろなことをするISのほうが、ビルド時間が圧倒的に長いです。実際移植した当時(IS9 vs WIX2+NMAKE)では、ISで30分以上かかっていたビルドが、5分程度で終わっていました。
ちなみに、最新バージョンは、コンポーネント数が477、ファイルが1929、ビルド後の出来上がりサイズが671,391,744バイトあります(現在の最新イメージ)。ビルド時間はSSDなのもあって1分か2分ですけどね(ちなみに、ビルドを最速になるようにマシン構成自体が最適化されています)。年間千回以上ビルドするんで、最適化しておかないときついんでねw
ただし、ISでは当然のようにやっていることでも、WiXではできていない(仕組みとして用意されていない)部分が多数あります。なので単にビルド時間だけを推しにすることはできません。下にリンク貼ってますが、事例でWiXからISに移行するような場合も普通にあるので。
ちなみに、文字列処理ですが、ISは自身のプロジェクトファイル(.ism)を.msiと同じフォーマットで(WindowsInstallerのエンジン)保持しています(xml形式もありますが、こちらはソース管理用のもので、読み込むと内部的にバイナリデータ化しています。今もそうなのかはわかりませんが)。この部分で任意の文字コードを取扱いできるようにするため、文字列データについてはかなり冗長な管理を行っています(日本語は何らかのエンコード処理がなされているなどなど)。この時に一度エクスポートしてそれをインポートする形をとっているみたいです。
こちらも、WiX3.6でも、制御しきれない部分がありますので、多国語展開するなら、WiXよりISのほうが圧倒的に有利ですし、楽です。
他にも、WiXは、そもそもオープンソースなのでそれを許可できない企業には導入できないという大きな障壁があります。それ以外にも日本語リファレンスがない、日本的意味でのサポート体制がない(オープンソースのユーザーコミュニティとしてのMLはあります)など、日本の企業が導入しない○の理由に最初に出てきそうなものがいくつもあります。
一応。。。http://www.flexerasoftware.jp/products/installshield/resources.asp の下のほうに、ユーザーの声というのがあります。企業で導入するのなら、ぜひとも参考にしていただきたいと思います。実際 WiXからISに変更したという事例も出てます。
個人的にはWiXを使いこなせるくらいになってようやく一人前を名乗れる程度なのが、Setup Authoring の世界だと痛感してます。WiX使うようになって5年以上になるけど、いまだによくわからんことがいっぱいあるし、使ったことがない部分とかまだまだたくさんあるもの。