旧館でトップ参照を誇る記事の改訂版です。
元の記事は、インストーラ作成用無償環境を構築するためのネタの前振りのつもりだったのですが、何箇所からかリンクされたというのもあって、今では Google 先生がトップに押し上げてしまってます(旧館つぶせない最大の理由だったりもするw)。
あちらからのリンクも張りなおすとして(...SEO対策ですなw)、最初に記事を書いてから既に半年たっていますのでだいぶ状況が変わっていますし、引越しもしたので、改訂版を書くことにしました。
#Blog上なのは、まだサイトが準備できないからってだけなんですが...
さて本題です。PlatformSDK の最新版は、Visual Studio への統合を行なわなくなってしまいました(2002/2003は未確認)。そのため、Standard Edition 以上を持っている場合でも Express Edition と同様、自分で統合作業を行う必要があります。
統合の手順そのものは、Visual C++ 2005 Express Edition と Microsoft Platform SDK を一緒に使う に書かれています。
ただし、Standard Edition 以上の場合は、手順4以降の作業は必要ありません。
こちらに記載されている手順を行なうことで基本設定は完成ですが手順3の部分だけ記載ミスがあります。MSDN フォーラムでも指摘されているので、ご存知の方も多いと思いますが、2006/05/18 時点では未修正のままでした。
まぁ表記上のミスだけですので、似たような文字列を探せばわかると思いますが、一応その部分だけここでも訂正しておきます。
誤:[オプション] ダイアログ ボックスの [プロジェクトとソリューション] セクションで [Visual C++ フォルダ] を更新します。
正:[オプション] ダイアログ ボックスの [プロジェクトおよびソリューション] セクションで [VC++ ディレクトリ] を更新します。
誤:
Executable ファイル - 「C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin」
Include ファイル - 「C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\include」
Library ファイル - 「C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\lib」
正:
実行可能ファイル - 省略
インクルードファイル - 省略
ライブラリファイル - 省略
ちなみに、この部分 PlatformSDK のインストール時に環境変数を設定しておくようにすると、フルパスの変わりに $(MSSDK)\INCLUDE などとかけます。また実行可能ファイルについては、設定を追加することなくPATH環境変数が参照されるようになっていますので、さらに手を抜くことが出来ます。
手順4・手順5はちょっと面倒ですが、Express Edition ではこの設定を行なっておかないと プロジェクトが作れるようになりませんので必ず設定してください。
ここまでは元記事の訂正です。では個人Blogならではの記事へと進みましょう。ここから先は、Express Edition 専用です。Standard Edition 以上では既に設定が施されているので、必要ありません。
ここまでの設定では、コンソールアプリの設定を変更するようにして、Win32 アプリ(GUIやDLL)を作るようになっていますが、コンソールからはじめるというのはいささかかっこよくありません。どうせなら Stadnard Edition 以上と同等の「Win32 プロジェクト」を出せるようにしておきたいと思うのがやっぱり人情だと思います(^^;
旧館記載時にはかなりぼやかした書き方&Blog渡り歩きという方法をとっていたのですが、一般的なプロジェクト拡張の方法と同じ手段なので詳細手順を書いておくことにします。
- C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\Express\VCProjects にある、Win32Console.vsz をコピーして、Win32Wiz.vsz に変更する。
- テキストエディタ(メモ帳でよい)でファイルを開き、Param="CONSOLE_TYPE_ONLY = true" の行を行ごと削除する。
- WIZARD_ID行も同様に削除する(あっても動作に支障は出ないみたいですが、重複するくらいならないほうがましでしょうw)。
- そのままだとアイコンが当たらないので、好きなアイコンを同じフォルダに Win32Wiz.ico という名前で用意する。
以上です。
もし、Standard Edition 以上も持っているが、動作確認のために、Express Edition も持っているという場合はこれらのファイルを Standard Edition 以上からコピーしてくるという手段もあります。この場合はアイコンとかも同じものが利用できるのでらくだと思いますよ(^^;